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国軍捕虜2人が金正恩氏相手に提起した損害賠償訴訟、きのう初公判

国軍捕虜2人が金正恩氏相手に提起した損害賠償訴訟、きのう初公判

Posted June. 22, 2019 09:29,   

Updated June. 22, 2019 09:29

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対して2人の脱北国軍捕虜による損害賠償請求訴訟が、提起から3年が経った21日、初公判が開かれた。

国軍捕虜のハン・ジェボクさん(84)、ノ・サホンさん(89)は、「1953年の休戦後、本国に送還されず、33ヵ月間、北朝鮮の炭鉱で強制労働を強いられた」とし、2016年10月ソウル中央地裁に訴状を提出した。

韓国戦争に国軍参戦したハンさんは、戦争中に北朝鮮軍の捕虜になった。しかし、53年7月後も送還されず、同年9月から56年6月13日まで平安南道江東郡(ピョンアンナムド・カンドングン)の炭鉱で働かされた。その後、北朝鮮社会で生活し、2000年に脱北した。

弁護団は33ヵ月間の賃金と肉体的、精神的苦痛にともなう慰謝料として1人に1億6800万ウォンを支払うよう求めた。国内の放送局と出版社が北朝鮮の著作物を使って払った20億ウォン相当の著作権料が、現在裁判所に供託されており、勝訴する場合、これを賠償金として受け取る計画だ。

弁護団の代表を務めるキム・ヒョン元大韓弁護士協会会長は、公判に出席する前、取材陣に、「北朝鮮が国際法上、戦争捕虜を引き渡さなければならなかったにもかかわらずこれを違反し、1930年に締結された、強制労働の廃止を規定した国際労働機関の条約も破った」と主張した。


金東爀 hack@donga.com