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製造業で「脱コリア」の兆し、海外投資額で過去最大に

製造業で「脱コリア」の兆し、海外投資額で過去最大に

Posted June. 15, 2019 09:04,   

Updated June. 15, 2019 09:04

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今年第1四半期(1~3月)に韓国国内メーカーが海外に投資した金額が、史上最大だった。一方、同期間、企業の国内設備投資規模は17%以上減少した。

良質の雇用を多く生み出す製造業分野で「脱韓国」の兆しが現れたことで、国内雇用難がますます厳しくなっりかねないという懸念が出ている。

企画財政部が14日発表した「海外直接投資動向」によると、今年第1四半期の製造、不動産、金融保険、卸小売、鉱業分野全体の海外投資額は141億1000万ドル(約16兆7000億ウォン)で、昨年第1四半期より43億7000万ドル(44.9%)が伸びた。このような第1四半期の海外投資は、関連統計を取り始めた1980年第4四半期(10~12月)以降、四半期基準では最大規模だった。

このうち、製造業分野の海外投資は、第1四半期は57億9000万ドルで、前年同期の2.4倍に増え、過去最高だった。CJ第一(崔イル)製糖が2兆1000億ウォンをかけて、米第2位の冷凍食品メーカー「シュワンス」を買収するなど、米中貿易戦争によって保護貿易主義が拡大されている中、米国現地市場を開拓しようとする投資が増えたためだ。実際、今年第1四半期に国内企業が米国に直接投資した金額は36億5000万ドルで、全体海外投資額の27%に達する。

韓国から海外に投資金が流れているのに対し、企業の国内投資は減少している。今年第1四半期の設備投資は、前年同期比17.4%減少した。製造会社の景況感が蘇っていない中、機械と輸送機器を中心に投資が低迷している。外国人が韓国に直接投資した金額は、第1四半期は31億7000万ドルで、1年前に比べて35.7%減少した。企画財政部は同日発表した「最近の経済動向」の中で、「輸出と投資低迷の流れが続いている」と診断した。


金埈馹 jikim@donga.com