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米国務省北朝鮮政策特別代表、「金与正氏を板門店に送った北、殻を破って出ようとしている」

米国務省北朝鮮政策特別代表、「金与正氏を板門店に送った北、殻を破って出ようとしている」

Posted June. 15, 2019 09:05,   

Updated June. 15, 2019 09:05

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米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表が12日(現地時間)、北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党宣伝扇動部第1副部長が、故金大中(キム・デジュン)元大統領の妻、李姫鎬(イ・ヒホ)さんが亡くなったことを受け、弔花と弔意文を持って板門店(パンムンジョム)を訪れたことをめぐって、「北朝鮮が対話のために殻を破って出ようとしている」と述べたという。

ビーガン氏は同日、米ニューヨークの外交問題評議会(CFR)で開かれた会議に参加し、このように評価したと、ある会議参加者が14日、東亜(トンア)日報に伝えた。ビーガン氏は会議で、元国務省関係者らと北朝鮮との非核化交渉について意見を交わした。

ビーガン氏は、ハノイでの米朝首脳会談決裂後、米朝間の実務協議を早く再開させるために自身の交渉相手とされる北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官に書簡を伝えたが、返信がないという。このように事実上「開店休業」状態のビーガン氏が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に手紙を送り、与正氏が行動に出たことから、対話の膠着状態が解ける可能性があると見ている。

ただ会議では、米国が性急に動いてはならないという注文も出てきた。ある参加者は、「ビーガン氏が(崔氏を)追いかけるような姿は見よいものではない。経済が苦しい北朝鮮が米国に求愛しなければならない」とビーガン氏に助言した。

外交当局は、6月末に予定された韓米首脳会談前のビーガン氏の訪韓をめぐって、米国と具体的な日程と議題の調整に入ったという。さらにビーガン氏は19日、李度勲(イ・ドフン)外交部韓半島平和交渉本部長と米シンクタンク「アトランティック・カウンシル」で共同演説も行う。


韓基渽 record@donga.com