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アナログのシステム手帳、デジタル時代の解毒剤として復活

アナログのシステム手帳、デジタル時代の解毒剤として復活

Posted June. 11, 2019 08:39,   

Updated June. 11, 2019 08:39

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スマートフォンと5G移動通信技術などデジタルが猛威を振る中、華々しく復活したアナログ遺留品がある。特に、個人のスケジュールを管理する「紙の手帳」が脚光を浴びていると、ウォールストリート・ジャーナルが8日報じた。

同紙によると手帳の人気は性別、年齢を問わない。インスタグラムに自分が使っている手帳の写真を載せ、投稿する人が450万人に上る。先月、米国ラスベガスで開かれた手帳会議には1400人のユーザーが集まって、プランナーの使い方について意見を交わした。

古い時代の象徴と化したシステム手帳が再び注目される理由に、過剰なデジタル環境からくる疲労感が挙げられる。確かにスマートフォンにもスケジュールを管理するアプリは存在する。しかし、往々にして携帯にあるゲームアプリなどが予定を立てること自体に集中させてくれない。

一方で、紙の手帳はひたすらスケジュールを見て予定を立てることに集中させる。いわゆる「デジタル・デトックス(解毒)」の一環として紙のプランナーが好まれる理由だ。ニューヨーク・タイムズは「24時間連絡が取れる中、寝る寸前までスケジュールの調整を迫られる忙しい現代人の生活に、紙のプランナーはホッとする瞬間を与える」と分析した。

デジタル時代を迎え消滅するのではと思われたが、増え続ける需要に手帳メーカーは対応に奔走する。使い方や好みに合わせて選べるようプランナーのサイズ、素材を数多く揃えている。ウォールストリート・ジャーナルは、「消費者の6割以上が2冊以上のプランナーを使い、29%は4冊以上使っている。紙の手帳市場はさらに拡大する」と見通した。


イ・ユンテ記者 oldsport@donga.com