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中国が新型SLBMとみられるミサイル験射、米国に武力示威

中国が新型SLBMとみられるミサイル験射、米国に武力示威

Posted June. 04, 2019 09:26,   

Updated June. 04, 2019 09:26

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米中貿易対立が激しくなる中、中国が西海(ソヘ、黄海)付近の渤海湾付近で、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と推定されるミサイル実験発射を今月に入って2回実施した。中国に核心的な台湾および南シナ海問題をめぐって干渉しようとする米国に対する武力示威という分析が提起されている。

2日(現地時間)、中国の英字紙「グローバル・タイムズ」などによると、中国軍は1、2日の2日間、渤海海域で軍事訓練を行った。遼寧省海洋局は1日午前7時~午後1時、2日午前2時30分~午後12時に渤海湾付近を航行禁止区域に設定した。これとは別に、中国海事局も2日と4日、南シナ海海域を統制し、軍事訓練を実施すると明らかにした。

同日、米オンラインの軍需産業メディア「ディフェンスブログ」も、「中国軍が2日に『巨浪3』と推定される新SLBMを実験発射したとみえる」と伝えた。巨大な波を意味する「巨浪」は、原子力潜水艦用に設計された大陸間弾道ミサイル(ICBM)。中国が独自開発し、射程距離が1万2千~1万4千キロに達し、米本土および全欧州が射程圏だ。中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」には、山東省や山西省などで2日午前4時頃、未確認の飛翔体を目撃したという写真や動画が次々に投稿された。

香港の政治評論家の孫嘉業は3日、香港明報への寄稿文に、「ミサイル実験、中国国務院の貿易交渉白書の特別発表、南シナ海での海軍活動がすべて2日になされたことは偶然の一致ではない」とし、「一連の動きが米中間の神経戦に影響を及ぼすだろう」と見通した。

中国は先月31日から2日まで開かれたシンガポールでのアジア安全保障会議(シャングリラ会合)でも、米国に「我々の問題に関与するな」と警告した。


ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com