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湖畔…ひっそりと静かな野外…夏の夜を飾るクラシックの旋律

湖畔…ひっそりと静かな野外…夏の夜を飾るクラシックの旋律

Posted June. 03, 2019 08:37,   

Updated June. 03, 2019 08:37

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欧州のクラシックファンにとって夏は音楽祭の季節。秋から冬まで大都市の公演会場を名演奏で輝かせた音楽家は、夏を迎え、自然やひっそり静かなもの雰囲気の中小都市で開かれる音楽祭で、バカンスとともに音楽を楽しむファンに出会う。欧州の有名音楽祭に遠くから来る人も増えた。指揮者のテオドール・クルレンツィス、メゾソプラノのチェチーリア・バルトリ、ピアニストのベフゾド・アブドゥライモフが今年の世界音楽祭の主な顔だ。


●オーストリア・プレゲンツ音楽祭

7月17日~8月18日。湖に設置された舞台に固定舞台装置を作って、2年間、1の作品だけを公演する。1946年に始まって以降、イタリアのヴェローナ音楽祭とともに野外オペラの象徴とされる。

昨年まで2年間、ビゼーの「カルメン」が公演され、今年と来年にはヴェルディの「リゴレット」が舞台に上がる。今年の舞台は工事が真っ最中だ。舞台監督と演出をドイツの演出家、フィリップ・シュテルツルが担う。大衆音楽のミュージックビデオ監督から出発し、ベルリン国立オペラ劇場を中心に活動してきた。象徴的で挑戦的な華やかな舞台を作り出すことで有名だ。

新しく制作する「リゴレット」について、シュテルツルは「華やかなスペクタクルと室内劇のアンサンブルを劇的に対比させる。宴会の場面にはサーカスを入れ、誘拐や豪雨のような劇的な場面を描写する」と説明した。


●オーストリア・ザルツブルク音楽祭

7月20日~8月31日。1920年の演劇祭で始まり、オペラと管弦楽のコンサートが主をなす。「指揮界の異端児で革命児」と呼ばれるギリシャ出身のテオドール・クルレンツィスと彼のペルミ交響楽団が、モーツァルトのオペラ「イドメネオ」を伴奏し、注目される。このほかに、ロシアのソプラノ、アンナ・ネトレプコと夫でテナーのユシフ・エイヴァゾフが出演する。チレアのオペラ「アドリアーナ・ルクヴルール』、チェチーリア・バルトリが主役を演じたヘンデルの「アルチーナ」が今年、オペラ話題作に選ばれる。

クルレンツィスは7月26日には、昨年首席指揮者に就任した南西ドイツ放送交響楽団とショスタコーヴィチ交響曲7番を演奏する。


●スイス・ルツェルン音楽祭

8月16日~9月15日。世界一流の交響楽団の首席級団員が総結集した「オーケストラのオールスター」ルツェルン祝祭管弦楽団がこの祭のトレードマークだ。8月16日の開幕公演は、クラウディオ・アバドの後、この管弦楽団を率いるリッカルド・シャイーの指揮で、「ラフマニノフ」コンサートが繰り広げられる。ラフマニノフのピアノ協奏曲3番を29歳のウズベキスタンのピアニスト、ベフゾド・アブドゥライモフが共演し、交響曲3番と「ヴォカリーズ」も演奏される。

アブドゥライモフは7月19日に開幕するスイスのヴェルビエ音楽祭でも開幕舞台を務め、リストのソナタB単調とムソルグスキーの「展覧会の絵」を演奏する。アブドゥライモフはソウルで6月20日、マルクス・シュテンツ指揮のソウル市立交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番を共演する。クルレンツィスが指揮するペルミ交響楽団は9月13日、チェチーリア・バルトリの共演でモーツァルト「皇帝ティートの慈悲」ハイライトコンサートを開く。

今年のルツェルン音楽祭には、韓国人演奏家の活躍も注目される。9月10日には、ヴァオリニストのキム・ボムソリがピアニストのミハイル・リフィッツとリサイタルを開く。シューマンのソナタとプロコフィエフのソナタ2番を演奏する。12日には、ドイツ留学中の女性演奏家4人のカルテットが、メンデルスゾーンとシューベルトの4重奏を演奏する。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com