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「ゲーム中毒も病気」WHOが正式認定、疾病分類改定

「ゲーム中毒も病気」WHOが正式認定、疾病分類改定

Posted May. 27, 2019 11:01,   

Updated May. 27, 2019 11:01

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ゲーム中毒が、うつ病やアルコール依存症のように病気に規定される。世界保健機関(WHO)は25日(現地時間)、スイス・ジュネーブで開かれた第72回WHO総会で、ゲーム中毒を病気に分類した「第11回国際疾病標準分類基準(ICD)」を満場一致で可決した。ゲーム中毒は、精神・行動・神経発達障害部門の下位項目に分類された。改正されたICDは2022年から適用され、194のWHO加盟国に導入される。

WHOがゲーム中毒を病気に定めたのは、ゲームに対する統制力を失った個人には積極的な治療と介入が必要だと判断したからだ。病気コードを付与してこそ、患者数などの中毒実態を把握することができ、予防と治療に必要な研究が可能となる。WHOは、病気の診断基準を提示した。ゲームを日常生活より優先し、ゲームに打ち込んで否定的な結果が発生してもゲームを止めないなど、ゲームを制御できない状態が12ヶ月以上続いたとき、病気としてゲーム中毒だという。

韓国国内では、ゲーム中毒を病気として管理する時点は2026年からとみられる。統計庁は5年周期で、「韓国標準病気・サイン分類体系(KCD)」を改正するが、ゲーム中毒を病気に分類したICD改正に合わせて、KCDを変える時点が2025年だ。しかし、ゲーム業界は、ゲーム中毒の科学的根拠が足りないと反発している。ゲーム学会など88団体は25日に発表した声明で、「ゲーム中毒の病気分類により、コンテンツ産業の根幹が揺らぎかねない」と憂慮した。


朴星民 min@donga.com