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民主党候補を集中点検、「親トランプ」のFOXニュースが心変わりか

民主党候補を集中点検、「親トランプ」のFOXニュースが心変わりか

Posted May. 23, 2019 08:31,   

Updated May. 23, 2019 08:31

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「親トランプ」メディアのFOXニュースが行う民主党大統領候補のタウンミーティングをめぐって、米政界が騒々しい。「不公正放送局」への出演をめぐって民主党内で賛否論争が加熱する中、トランプ大統領まで加勢し、世論の関心が集まっている。

FOXニュースが19日、ニューハンプシャー州クレアモントで、民主党大統領選候補のインディアナ州サウスベンドのピート・ブーティジェッジ市長に対して行ったタウンミーティングは、政界の関心を爆発させた。同性愛者であり米国の最年少市長記録を持つ37歳のブーティジェッジ氏の切れのある答弁が大きな反響を呼んだのだ。進行者だったFOXニュースの有名アンカー、クリス・ウォーレス氏がミーティングの後、「驚くべき経歴と潜在力を持つ候補」と称え、注目度を引き上げた。
 
トランプ氏は20日、ツイッターに「FOXニュースがブーティジェッジ氏に放送時間を浪費するとは信じられない」と不満を示した。そして、「FOXニュースは、民主党員を取り上げ、誤った方向に進んでいる。FOXニュースがおかしくなっている」と書いた。翌日のペンシルバニアでの遊説でも、「共和党より民主党を多く出演させるとは、いったいFOXニュースに何が起きているのか」と再び不満を述べた。

FOXニュースは、トランプ氏の側近とされた司会者のショーン・ハニティ氏だけでなく、タッカー・カールソン、ローラ・イングラム氏ら番組パーソナリティが露骨にトランプ政権に肩入れし、政権と癒着しているという批判を受けてきたメディアだ。

このようなメディアに民主党大統領選候補が出演することをめぐって、党の内部でも論議が起こっている。カモラ・ハリス、エリザベス、ウォーレン候補らは、出演拒否の意向を明らかにし、

一方、ペト・オルーク候補は参加の意思を明らかにするなど意見が分かれた。米紙ワシントン・ポストがこのようなムードを伝え、「FOXニュースが民主党大統領選レースのスターになった」と評価した。

 

FOXニュースはこれに先立ち、バーニー・サンダース、エイミー・クローブシャー候補のタウンミーティングも放送した。来月2日には、カーステン・ギリブランド議員が出る予定だ。FOX放送は、米国内の視聴率がCNNをはじめとする他の放送局より高いため、民主党候補もただ背を向けることはできない。サンダース氏のタウンミーティングは260万人、クローブシャー氏とブーティジェッジ氏はそれぞれ160万、110万人が視聴した。ブーティジェッジ氏の場合、その前に行われたCNNのタウンミーティングの視聴者(54万人)の2倍を上回った。

ブーティジェッジ氏は「ノイズマーケティング」の効果まであり、新たなダークホースに浮上している。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com