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「左派独裁」批判に「独裁者の後裔」と返した文大統領

「左派独裁」批判に「独裁者の後裔」と返した文大統領

Posted May. 20, 2019 07:54,   

Updated May. 20, 2019 07:54

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が18日、第39回5・18民主化運動記念式で、最大野党「自由韓国党」のことを「独裁者の後裔でないのなら、5・18(民主化運動)を違うように見ることはできない」と批判した。同党の黄教安(ファン・ギョアン)代表は、記念式に出席する過程で、水をかけ、罵倒を浴びせ、椅子を投げる一部市民団体の激しい抗議を受けた。黄氏は焼香もできずにその場を離れた。ファーストトラックの指定後に膠着した政局が、さらに混乱する可能性が高まった。

文氏は同日、記念演説で、「まだ5・18を否定して侮辱する妄言がはばかることなく大声で叫ばれている現実が、国民の一人としてあまりにも恥ずかしい」と述べた。そして、「5・18以前、維新時代と第5共和国時代に留まる遅滞した政治意識では、一歩も新しい時代に進むことはできない」と強調した。就任初年度の2017年に続き5・18民主化運動記念式に参加した文大統領は、犠牲者墓地で涙を拭った。

文大統領が「独裁者の後裔と言及して自由韓国党を強く批判したのは、自身を『左派独裁』と非難し、5・18蔑視発言議員に対する懲戒を決めない勢力とは協力が難しいと宣言したものと解釈される。特に、来年の総選挙を控え、確実に支持層を結集させ、保革戦線を明確にするという狙いがある。

国会正常化が今週、分岐点を迎えたが、5・18記念式の影響で対立政局が長引くという観測が流れている。自由韓国党は、「『独裁者の後裔』発言に対する与党の謝罪などの措置がなければ、国会正常化や追加補正予算の審議などに出ない構えだ。羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表は、「中途半端な記念式」と反発した。


ムン・ビョンギ記者 チェ・ゴヤ記者 weappon@donga.com · best@donga.com