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完全復活のウッズ、PGA最多優勝タイと世界ランク1位奪還はなるか

完全復活のウッズ、PGA最多優勝タイと世界ランク1位奪還はなるか

Posted May. 16, 2019 07:50,   

Updated May. 16, 2019 07:50

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「ゴルフ皇帝」タイガー・ウッズ(米国)が「偉大なる復活」の第2幕を開けることができるだろうか。

今季メジャー第2戦の第101回全米プロゴルフ選手権が16日、米国ニューヨーク州ファーミングデールにあるべスページ州立公園ブラックコース(パー70、7459ヤード)で4日間の熱戦に突入する。

ロイター通信は、「156人の選手が出場するが、155人は一人のための脇役になるだろう。2002年に同コースで全米オープンを制覇したタイガー・ウッズが有力な優勝候補だ」と配信した。多少の誇張は見受けられるが、メディアとファンの関心がウッズに集中しているのは間違いない。

ウッズは先月、マスターズ・トーナメントで5度目のグリーンジャケットを手にし、「世界スポーツ史上最も偉大なカムバック」と賞賛された。ウッズが今大会で優勝すれば、サム・スニード(米=2002年に死去)のPGAツアー最多勝利(82勝)と並ぶ。全米プロゴルフ選手権を通算5度制すればジャック・ニクラウス(米)のメジャー最多優勝(18勝)まであと2勝を残すことになる。

また、現在世界ランキング6位のウッズは、今大会で優勝すれば、他の選手たちの成績次第では2013年3月以降6年ぶりに世界ランキング1位奪還も期待できる。今大会で世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米)が10位以下に転落し、2位と3位のジャスティン・ローズ(イングランド)とブルックス・ケプカ(米)が3位以下に落ちれば可能だ。

ウッズがメジャー戦を連続で制覇(2006年の全英オープンと全米プロゴルフ選手権)したのは13年前のことだが、べスページブラックコースはウッズが2002年の全米オープンで優勝した場所でもあり結果が注目される。

しかし、同コースはパー70で、全長は実に7500ヤードに迫り、まずは飛ばし屋に有利だ。44歳の中年になったウッズは、もはやツアーでトップレベルの飛ばし屋ではない。今季のドライバーショットの平均飛距離が52位(299.6ヤード)のウッズだが、パーオン率1位(75.6%)を誇る切れ味鋭いアイアンショットで「距離の限界」を克服することができるのかも観戦ポイントだ。

ウッズは、今大会の第1、2ラウンドを「メジャーハンター」ケプカ、「ウッズの天敵」フランチェスコ・モリナリ(イタリア)と同組で回る。ケプカは、今大会2連覇を目指すPGAツアー切っての飛ばし屋だ。昨年の全英オープン覇者モリナリは、先月のマスターズでウッズに逆転負けを喫し、雪辱を狙っており興味津々な展開が予想される。

一方、ジョーダン・スピース(米)は、今大会でキャリアグランドスラム達成に挑戦する。スピースが優勝すれば、ジーン・サラゼン(1935年)とベン・ホーガン(1853年)、ゲーリー・プレーヤー(1965年)、ニクラウス(1966)、ウッズ(2000年)に次いでツアー史上6人目のキャリアグランドスラム達成となる。

韓国勢は先週のAT&Tバイロン・ネルソン選手権でPGAツアー初勝利を果たしたカン・ソンフン(32)をはじめ2009年覇者の梁容銀(ヤン・ヨンウン=47)、安秉勲(アン・ビョンフン=28)、キム・シウ(24)の5人が出場する。


アン・ヨンシク専門記者 ysahn@donga.com