Go to contents

「韓国の書院」がユネスコ世界遺産に登録される

「韓国の書院」がユネスコ世界遺産に登録される

Posted May. 15, 2019 08:54,   

Updated May. 15, 2019 08:54

한국어

朝鮮時代に性理学の伝播と教育を担当していた書院が、ユネスコの世界遺産に登録されることが確実とみられる。文化財庁は、「世界遺産の候補地を事前に審査するユネスコ傘下の国際記念物遺跡協議会(ICOMOS・イコモス)が『韓国の書院』を世界遺産に登録するよう勧告した」と、14日明らかにした。イコモスは、各国が登載申請した遺産を調査後、登録勧告、保留、返礼、登録不可の4つの勧告のいずれかを選択する。この結果をユネスコ世界遺産センターと当事国に伝え、登録勧告を受けた遺産は、異変がない限り、世界遺産委員会で登録される。

韓国の書院は、1543年、周世鵬(チュ・セブン、1495〜1554)が「白雲洞(ぺクウンドン)書院」という名称で建立した朝鮮の最初の書院である榮州紹修(ヨンジュ・ソス)書院をはじめ、慶州玉山(キョンジュ・オクサン)書院、安東陶山(アンドン・トサン)書院と屏山(ビョンサン)書院、達城道洞(タルソン・トドン)書院、咸陽藍溪(ハムヤン・ナムゲ)書院、井邑武城(チョンウブ・ムソン)書院、長城筆巖(チャンソン・ピルアム)書院、論山遯巖(ノンサン・ドンアム)書院の9カ所だ。すべて2009年前に史跡に指定され、原型が比較的よく保存されたという評価を受ける。

イコモスは、書院は儒教が発達した朝鮮の建築物であり、性理学を社会的に伝播し、定型性を備えた建築文化を成し遂げたという点が、世界遺産の必須条件である「優れた普遍的価値」を満たしていると判断した。ただ追加履行課題として9つの書院の統合保存管理策をまとめるよう勧告した。文化財庁は、「関係自治体と協議して、イコモスの指摘事項を改善する方針だ」と明らかにした。

韓国の書院は、アゼルバイジャンの首都バクーで6月30日に開幕し、7月10日まで続く第43回ユネスコ世界遺産委員会で登録するかどうかが最終的に確定される。


柳原模 onemore@donga.com