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過当競争と原油高で欧州航空会社が苦戦

Posted May. 06, 2019 08:51,   

Updated May. 06, 2019 08:51

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欧州航空会社各社が、原油高と過当競争などで大手航空会社(FSC)と格安航空会社(LCC)を問わず、経営困難に苦しんでいる。破産する航空会社も増えている。

エールフランス-KLMは、1月から3月までに発生した赤字が3億300万ユーロ(約3969億ウォン)に達すると、3日公開した。1〜3月は通常、航空業界ではオフシーズンとされ、経営業績は良くない期間に挙げられるが、損失が前年同期(1億1800万ユーロ)より2.5倍も増えた。毎日300万ユーロ(約39億ウォン)を超える赤字が発生したことになる。エールフランス-KLMは、昨年も1億8500万ユーロ(約2423億ウォン)の赤字に耐えなければならなかった。ドイツのルフトハンザも、今年1〜3月に3億3600万ユーロ(約4400億ウォン)の損失を記録し、昨年同間(5200万ユーロの損失)より損失の規模が大幅に拡大した。ルフトハンザが運営する格安航空会社ユーロウィングスも、今年1〜3月の業績が昨年より悪化した。

英経済紙フィナンシャル・タイムズは、航空会社が経営難に陥った理由として、航空便の増大、格安航空会社との競争、油類税引き上げなどを挙げた。FTは「航空燃料の価格上昇でルフトハンザのコストは2億200万ユーロが増えており、過当競争によりチケット価格はかえって5%も値下がりしたと報じた。ロイター通信は、「ブレグジット(英国のEUからの離脱)による不確実性のため、夏の休暇をキャンセルするケースが増えている」と伝えた。

航空会社の経営状況の悪化は、人員削減につながった。2日、フランス経済紙ラ・トリビューンによると、エールフランス-KLMは400人の自主的退職計画を13日、経営会議に提出する。さらに2019年の冬シーズンから2020年夏までに、経由地勤務人材も10〜15%減らす。これと関連して、労使対立も続いている。昨年、英格安航空会社ライアンエアーのパイロットと乗務員もストに突入し、エールフランスはストの後遺症で最高経営責任者(CEO)が入れ替えられた。今年に入ってからは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの合弁会社スカンジナビア航空(SAS)のパイロットが賃上げを要求してストライキに突入し、運航に支障が出た。

倒産する会社も増えている。2017年はモタク(英国)とエアベルリン(ドイツ)、アリタリア航空(イタリア)などの航空会社が廃業となり、昨年はプリメーラ(ラトビア)とコバルトエア(キプロス)、プライベートエア(スイス)などが運航を停止したり、他の航空会社に合併された。今年はWOW航空(アイスランド)とFLYBE(英国)、ゲルマニア(ドイツ)、ノルウェー・エアシャトル(ノルウェー)などが運航を中止したり破産した。


董正民 ditto@donga.com