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「シルバー・コンテンツ」が若年層にも大人気

「シルバー・コンテンツ」が若年層にも大人気

Posted March. 28, 2019 08:32,   

Updated March. 28, 2019 08:32

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「うちのPD、作家たちも髪の毛は相当薄い!」

ユーチューバーに変身した中堅俳優・李德華(イ・ドクファ、67)が、自分が広告モデルとなっているかつらメーカーに足を踏み入れた。製作チームにかつらを選ぶノウハウを伝授しながら、「自分を笑いものにする」この映像は、ユーチューブに掲載されてから一週間で、クリック件数が1万件を超えた。李德華が今年1月から開設したユーチューブ「德華テレビ」の一シーンである。最近李德華の「かつらアンボクシング(公開)」のエピソードの予告で、「德華テレビ」はチャンネル登録者が5万人を超えた。

李德華、歌手の周炫美(チュ・ヒョンミ、58)などの中高年層が作る「シルバーコンテンツ」が若者の間でも大人気となっている。中堅芸能人たちは、長い間培ってきた年輪に、これまで知られたものとは違う新鮮なイメージを加えて、既存のファン層である50代、60代だけでなく、ユーチューブの主な視聴層である10代〜30代を動画の中に引き込んでいる。

周炫美は昨年末、ユーチューブに「周炫美テレビ」を開設して、ファンが望む様々なトロットを聞かせている。「新沙洞(シンサドン)のその人」のような本人のヒット曲のほか、「皇城旧跡」「木浦の涙」など、1920年代と30年代の歌も披露する。トロットをPRする舞台が減って放送を始めたが、視聴する人は、トロットの主なリスナー層である50代〜70代を越えて若年層まで多岐にわたっている。「この歌を聞くと、おばあちゃんと手を繋いで市場に行った子供の頃を思い出す」(新沙洞のその人)とか、「実家の父が日記に歌詞を書いておいて歌った歌だ」(涙のパクダル峠)というコメントは、年齢に関係なく、歌を通して思い出を共有することを示している。

俳優の金守美(キム・スミ、70)がおかずを紹介するtvNの芸能番組「守美のおかず」は、昨年6月に放送を開始して以来、着実に話題を広げている。「強いお姉さん」のイメージを持つ金守美が、家のおかずを多めに、気前よく紹介する。おふくろの味への郷愁のある1人世帯が増えていることでいい反応を得ているうえ、主なレシピが同名の本でも発刊され、ベストセラーの列に加わっている。

シルバーコンテンツの代表格としては、登録者数79万人を保持してパワーユーチューバーになったパク・マクレさん(72)が挙げられる。達者な話術と率直な魅力に年輪が作った余裕までが加わって、孫の世代まで網羅する広いファン層が形成された。最近KBS全国のど自慢で、歌手・孫淡妃(ソン・ダムビ)の「どうかしてる」を再解釈して話題になった「ハル・ダムビ」チ・ビョンスさん(77)の動画が若い世代の間で話題になったのと同じ脈絡だ。

このような傾向は、レトロに新しい感性を加えて再解釈した「ニュートロ(ニューレトロ)」と解釈される。大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、「李德華や金守美、周炫美の過去の全盛期を覚えている中高年層には思い出や郷愁を、若い世代には新鮮な楽しさを与える」とし、「多くの世代が共感し、楽しめるのがシルバーコンテンツの強みだ」と語った。


李?? baltika7@donga.com