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「安全走行」のオスカー、1作品への集中的授より話題作に割り当てる

「安全走行」のオスカー、1作品への集中的授より話題作に割り当てる

Posted February. 26, 2019 08:29,   

Updated February. 26, 2019 08:29

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24日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた第91回アカデミー賞授賞式で、映画「ボヘミアンラプソディ」が4部門を総なめにした。フレディ・マーキュリーを演じた俳優ラミ・マレックが主演男優賞を受賞し、編集賞、音響効果賞、音響編集賞のトロフィーまで獲得した。マレックは受賞所感で、「同性愛者、難民である自分を受け入れながら生きた男の物語が受賞したことは、多くの人々がこのようなことを望んでいる証拠だ」と語った。

墜落する視聴率の心配で、「オスカー」は、冒険なしに安定した道を選んだ。1989年以来、30年ぶりに初めて司会者なしに行われた授賞式では、様々な作品にまんべんなく賞を配った。「MeToo」キャンペーンを支持する所感が殺到した昨年に比べて、落ち着いた雰囲気だった。

ネットフリックスが制作して注目を集めた「ローマ」は監督賞、外国語映画賞、撮影賞の3部門で受賞した。作品賞のトロフィーは映画「グリーンブック」に回って、ネットフリックスの独走を牽制した。「グリーンブック」は、1960年代のイタリア移民者出身のトニー・バレロンガ(ヴィゴ・モ-テンセン)と黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の友情を描いた。「グリーンブック」も脚本賞と助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の3つの部門で受賞した。「グリーンブック」は公開後、様々な議論に苦しめられた。主演のヴィゴ・モ-テンセンが広報の途中、黒人差別の発言で批判を受ける一方、ドクター・シャーリーの実際の人生を歪曲したという遺族の抗議も受けた。ピーター・ファレリー監督は受賞所感で、「私たちは異なるが互いに愛すべきだということ、すべてが同じ人間だという内容を盛り込んだ」と話した。しかし、作品賞が発表された瞬間、「ブラック・クランスマン」の黒人監督スパイク・リーが抗議するように授賞式場を後にしようとしたが、スタッフの説得で戻るハプニングが起きた。「ボヘミアン…」の制作途中、セクハラで降板したブライアン・シンガー監督の名前も、授賞式では聞こえなかった。

主演女優賞は、「女王陛下のお気に入り」のオリヴィア・コールマンが受賞した。コールマンは欲望に包まれて、時には子供のように、時には暴君のように行動する女王アンを演じて賛辞を受けた。コールマンの受賞で「ザ・ワイフ」のグレン・クローズは、七回目に挑戦したオスカーで再び、次を約束しなければならなかった。コールマンはこれを認識したように笑って、「こうなることを望まなかった」と言うと、客席から肩をすくめで微笑むクローズの顔が捕らえられた。

同性愛卑下発言で降板した司会者ケビン・ハートの空席は、様々な分野の人物で埋められた。テニス女帝セリーナ・ウィリアムズは、映画「アリー/スター誕生」を紹介した。ジョン・ルイス下院議員は「グリーンブック」を紹介しながら、「当時、黒人は2等市民として扱われ、生計も脅かされていた」と語った。韓国系俳優オークワフィナも、短編アニメーション賞の授賞を担当して舞台に上がった。

今年の授賞式でも、ドナルド・トランプ大統領を批判する発言は漏れなかった。脚色賞を受賞したスパイク・リー監督は、「2020年の大統領選挙では力を合わせて、歴史の正しい側に立たなければならない」と強調した。


金民 kimmin@donga.com