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「椿お嬢さん」の歌手李美子、デビュー60周年のアルバムを公開

「椿お嬢さん」の歌手李美子、デビュー60周年のアルバムを公開

Posted February. 22, 2019 09:06,   

Updated February. 22, 2019 09:06

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「『椿お嬢さん』がヒットしたことで、1960年代初めに最も忙しい時期を過ごしました。なぜそこまで私を好きになってくださったのかと考えてみると、その厳しかった時期に歌詞や私の声が合ったようです」

歌手の李美子(イ・ミジャ)氏(78)がデビュー60周年を迎えて、記念アルバムを出して公演活動に乗り出す。李氏は、ソウル中区(チュング)にあるホテルで21日開かれたアルバム制作発表会で、「60年間やりがいを感じたことも多かったが、耐えられない厳しかった時代がもっと多かった」と感想を明らかにした。

「私の歌について、時には『質の低い歌だ、浅はかだ』というレッテルも張られました。疎外感に苦しんで、『私もバラード調の曲も歌えるが、変えてみようか』と思ったこともあったが、耐えました。60年が経った今、よく節制して持ちこたえてきたという自負があります」

彼女の歌は、激変の時代像と庶民の人生史をたどるようにところどころ切なかった。1959年に「十九の純情」で歌謡界に第一歩を踏み入れた。以後「椿お嬢さん」「黒山島娘」「島の村の先生」などが相次いでヒットしたことで、「エレジーの女王」と呼ばれた。ヒット曲のいくつかは禁止曲のレッテルが張られた。彼女は「出ようが出まいが、ファンが常に呼んでくれた。その力で困難な瞬間を耐えてきた」と話した。

彼女の代表曲を三枚のCDに分けて盛り込んで、60周年の記念アルバム「歌の人生60年、私の歌60曲」で、18日発売した。60周年の感謝の気持ちを込めた「私の歌、私の愛するあなたに」という新曲も発表した。三枚目のCDには、自分が歌った「皇城旧跡」「涙に濡れた豆満江(トゥマンガン)」のような昔の歌謡を主に集めた

彼女は同日、歌詞の重要性を強調しながら、最近の歌謡界を皮肉った。「歌謡の根が消えないためには歌詞が重要です。(最近の歌謡は)歌詞伝達が足りず、発音を正確に聞くことができないので残念ですね」

彼女は5月、ソウル世宗(セジョン)文化会館の大劇場で行う「李美子の歌60周年」のコンサートを皮切りに、全国主要都市を回って巡回公演を行う予定だ。


イム・ヒユン記者 imi@donga.com