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音楽で描いた短くも熱かった柳寛順の生き様

音楽で描いた短くも熱かった柳寛順の生き様

Posted February. 22, 2019 09:03,   

Updated February. 22, 2019 09:03

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「大韓独立万歳!大韓独立万歳!」

悲壮な旋律をまとった歓声に答えるかのように、緊迫したトリプレットのリズムが続いた。「防げ防げ、暴徒を防げ、刺せ刺せ、打って打って…」

18日夕方、ソウル鍾路区(チョンノグ)にある世宗(セジョン)文化会館芸術棟のソウル市合唱団練習室が太極旗の森を成した。

3・1運動100周年を記念して、3月2日午後5時、世宗文化会館の大劇場で公演する「柳寛順(ユ・グァンスン)のオペラカンタータ」(写真)の練習現場。オーディションを経て選ばれた市民合唱団80人が一緒に舞台に立つ。1月から練習を続けてきた市民合唱団は、この日初めて「プロ」であるソウル市合唱団と席を共にした。

「さあ、ここでは民と巡査らが別れます。『独立万歳』と旋律が上がるときは、このように手を先にのばし、下がる時は腕を下げながらこのように!」

この曲を作った作曲家のイ・ヨンジュ氏が、演出家として練習を主導した。指揮を引き受けたカン・ギソン・ソウル市合唱団の芸術総監督は、後ろから指揮棒を振り回しながらリズムと強弱を整えた。シーンが変わって、柳寛順役のソプラノ・ソ・ソンヨン氏が「私の耳と手がすべて切られて折れても、国を奪われ、踏みにじられた現実は認められない」と歌い、合唱団がハミングで歌って、この日の練習は幕を閉じた。市民合唱団員たちの目元に涙が浮かんだ。

この作品は、序曲で始まってメボン教会の礼拝堂で祈る柳寛順烈士の姿から貞洞(チョンドン)教会での葬儀まで、短いが熱かった人生と3・1運動の荒波を音楽劇に込めた。合唱団が舞台の真ん中に陣取り、その前に主人公である柳寛順と日本巡査などの出演者たちが演技を繰り広げる。

ソ氏は、「悲しくて苦しくて、時には忘れたい歴史だったが、昔の方々の尊い犠牲のおかげで、今日、私たちは世界で胸を張って生きるようになったのではないか」と語った。彼女は、「叫びと歌が混じったことを演じなければならず、容易ではないが、熱心に練習している」と付け加えた。

ソウル市合唱団のカン・ギソン芸術総監督は、「昨年の就任直後、3・1運動100周年の崇高な意味を現代に適切に振り返られる公演を作ってみたいと思って、作品を企画した」と語った。作曲と演出を担当したイ・ヨンジュ作曲家は、オペラ、ミュージカル「尹東柱(ユン・ドンジュ)」、日本軍元慰安婦を題材にしたオペラ「イファの物語」などを書いたことがある。氏は、「歌に情熱のある人であれば、歌いこなせるような作品にした。演劇的要素が多いため、ドラマチックな音楽が繰り広げられるようになった」と話した。

市民合唱団に参加したユ・スンワン氏(45)は、「朴景利(パク・ギョンリ)作家の『土地』を最近読み直して現代史について深く考えていたところ、オーディションの公告を見て一緒にすることになった。日本の巡査役にも選ばれ、個人的に意味が大きい」と話した。同じ大学卒業生合唱団の先輩の勧めで参加したチョ・ジョンスク氏(57)は、「退社後、光化門(クァンファムン)に出て練習することが日常の幸せになった。アマチュア合唱団だが、時にはプロに劣らない実力が出て、お互いびっくりしたりする」と笑った。1万〜5万ウォン。お問い合わせは02-399-1000まで。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com