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映画「朴烈」、日本公開初日に完売

Posted February. 18, 2019 07:53,   

Updated February. 18, 2019 07:53

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16日、東京・渋谷区の映画館「イメージフォーラム」。

朝から駆けつけてきた人々のために、足の踏み場がなかった。日本皇太子の結婚式場爆破を試みた独立運動家・朴烈(パク・ヨル、1902~1974)と妻の金子文子の一代記を描いた映画「朴烈」(日本版のタイトルは「金子文子と朴烈」)の封切り館の様子だった。

この日は、4回の上映席(一回当たり98席)がすべて売り切れた。「スペースが狭いので安全にご注意ください」という案内放送も流れた。この映画は、東京、大阪、京都の3大都市を皮切りに、名古屋、新潟など20の映画館でも上映される。

3・1独立運動100周年を控えて、抗日活動家の一代記を描いた韓国映画が日本全域で公開されることは非常に異例のことだ。配給会社「太秦」の代表である小林三四郞(61)氏は、「昨年、映画『朴烈』の原稿を初めて見た。金子文子と朴烈を私が発見したような気がして胸がドキドキした」と話した。

上映には困難が続いた。約1年間の準備期間に、「韓国独立運動家を扱った映画を上映する映画館があるだろうか」「右翼勢力が襲うかもしれない」などの懸念が多かった。小林氏は、「この映画を日本で公開することが、その懸念への『正解だ』と思った」とし、「韓国に銃口を突きつけた日本の歴史と、その対象となった韓国の歴史が違う。お互いの歴史に向き合うことが必要だ」と説明した。

観客らは、過去の歴史に対する日本の反省が必要だと話した。一番最初に映画館を訪れたイケモト・エイコ(70)氏は、「韓日間の胸の痛い歴史があることを日本がきちんと認め、両国関係を確立することが必要だ」と語った。

舞台挨拶に出た日本人の俳優たちも似たような態度を見せた。映画の中で戦犯である日本高位官僚役を演じた佐藤正行氏は、「安倍政権は関東大震災後の朝鮮人虐殺を否定しているが、これは事実である。多くの方々が歴史的真実と向き合ってほしい」と話した。

映画館の外では、一部の極右勢力がデモを行った。日の丸を持って観客を脅かし、拡声器を持って、「朴烈は爆弾を持ったテロリスト」と叫んだりもした。一部は、「『反日ファンタジー映画』の上映を中止しろ」と主張した。


東京=キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com