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マンU、欧州CL決勝T1回戦でPSGに完敗

マンU、欧州CL決勝T1回戦でPSGに完敗

Posted February. 14, 2019 08:33,   

Updated February. 14, 2019 08:33

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「マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は欧州のトップレベルではない。今のマンU選手のうちパリ・サンジェルマン(PSG=フランス)でプレーできるレベルの選手は2人程度だ」

イングランド・プレミアリーグ(EPL)マンUのDF出身フィリップ・ネヴィル氏は13日、古巣の本拠地でPSGにあっけなくも敗れるところを見届けた後、英国BBCラジオで、このように語った。朴智星(パク・チソン)と一緒にプレーした元DFのリオ・ファーディナンド氏は、「マンUの現状を見せつけられた。相手との差が大きかった」と酷評した。

マンUのOBたちが口を揃えて批判するほどマンUの競技力は期待以下だった。この日、マンUは本拠地マンチェスターで行われたPSGとの2018~2019欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦第1戦で0-2で完敗を喫した。しかも、PSGはエースのネイマールやエディンソン・カバーニが負傷で離脱し、完全な戦力でもなかった。

昨年12月にオレ・グンナー・スールシャール監督代行体制が始まってから自国リーグとサッカー協会(FAカップ)などで11戦連続無敗(10勝1分け)を記録してきたマンUだが、欧州の強豪たちが争う欧州対抗戦では無気力に崩れた。

この日、マンUは10本のシュートを放ったが、枠内に飛んだのは1本に過ぎないほど決定力を欠いていた。BBCは、「エド・ウッドワード副社長などマンU経営陣の選手を見極める能力が低さや選手獲得政策などがチームの競争力を低下させた」と指摘した。戦力強化のために獲得した選手たちが能力を発揮できていないことを批判したものだ。代表的な例が昨年初めに獲得したFWアレクシス・サンチェス(写真)だ。7億ウォン近い週給を受け取るサンチェスだが、マンU加入後の37試合で5得点に過ぎない。アーセナルでエースとして166試合に出て80ゴールを記録した選手とは思えない活躍だ。BBCは、「7500万ポンド(約1087億ウォン)で獲得したFWロメル・ルカクはスールシャール監督体制下で主力としてプレーすることすらなかった。マンUが変化を試みているだけに、経営陣の獲得政策も変わるべきだ」と指摘した。

マンUは無敗を記録した11試合で7点を許し、守備が次第に安定する姿を見せた。だが、この日の試合では「次世代皇帝」と呼ばれるキリアン・ムバッペを活かしたPSGの攻撃陣に守備が崩壊した。BBCは、「スールシャール体制下でマンUが持っている力は守備にあった。前半は良く粘ったが、後半序盤に失点してから競技力が急速に低下した」と分析した。マンUは、後半8分のCKでは自陣のボックスに切り込むムバッペを守備陣がマークできず、トドメのゴールを許した。ムバッペは、「ネイマールやカバーニがいなくても心配しない」と堂々と語った。

マンUは本拠地での第1戦を落としたことで、昨季に続いて再び欧州CL決勝T1回戦で敗退の危機に追い込まれた。第2戦は来月7日、PSGの本拠地であるパリで行われる。スールシャール監督代行は、「我々は暫くこういう(高い)レベルのチームと試合することがなかった。我々の足元を確かめただけに、もう一度挑戦する。山の前で倒れ込んだりしないだろうし、我々の旅道は山を征服するとき終わるだろう」と言い、第2戦での巻き返しに意欲を示した。

しかし、マンUは中核MFポール・ポグバが第1戦で後半43分にラフプレーによる警告累積で退場処分を受けたため、第2戦に出れなくなった。前任監督のジョゼ・モウリーニョ氏との確執でチームを混乱に陥れたポグバは、決定的な瞬間に感情をコントロールできず、再びチームに危機を呼び込んだ。

一方、マンUのファンたちは、この日大活躍したPSGのアンヘル・ディ・マリアにビール瓶を投げつけるなど醜態を見せた。マンU所属だったが2015年に移籍したディ・マリアは同日、マンUが失点した2点を全てアシストした。


鄭允喆 trigger@donga.com