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文大統領、「この程度を緩和しようと規制サンドボックスが必要だったのか」

文大統領、「この程度を緩和しようと規制サンドボックスが必要だったのか」

Posted February. 13, 2019 09:02,   

Updated February. 13, 2019 09:02

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日、「率直に言って(11日に行われた)規制サンドボックスの承認事例を見ながら、これまで我が国ではこの程度の事業や製品すら許されず、規制サンドボックスと呼ばれる特別な制度が必要だったのかという気がして残念でならなかった」として、各省庁の消極的な規制行政を叱咤した。これと共に文大統領は、「1万6000件に達する各省庁の訓令、例規、告示、指針などの行政規則にも、規制の観点から整備する部分がないか全体的に検討してほしい」として行政規則の全面的な見直しを指示した。

文大統領は同日、大統領府で閣議を主宰し、「韓国企業が、世界で最も先進的な規制サンドボックス制度を活用して存分に革新を試みるためには、政府が支援者の役割をきちんと果たさなければならない」としたうえでこのように述べた。産業通商資源部は11日、都心地域の水素ステーションの設置など4件の規制サンドボックス適用事業を承認した。

文大統領は、「ひどい場合は、韓国企業が数年前に試作品を作ったが、規制に縛られている間に、外国企業が先に製品を発売した事例もあると聞いた」とし、「規制革新には利害関係や価値の衝突が伴う。しかし、議論ばかり繰り返しては一歩も進むことができない」と指摘した。続いて「規制サンドボックスは、革新経済の実験場だ」とし、「新しい技術やサービスが国民の生命と安全、健康に危害にならない限り『先に許可、後に規制』の原則に基づいて存分に挑戦し、新しい試みができるようにチャンスを作ってあげることが重要だ」と強調した。

文大統領は、「省庁レベルで先制的な措置があってこそ、積極行政がさらに広がり、定着できる」とし「長官の責任の下で積極行政の免責と奨励はもとより、消極行政や不作為行政を問責するという点まで明らかにしてもらいたい」と述べた。特に「規制サンドボックスの審議手続きが申請企業の立場でもう一つの障壁にならないように、関係省庁が親切な案内人の役割を果たさなければならない」とし、「企業の申請のみ待つのではなく、政府が先に規制サンドボックス事業を積極的に発掘する努力が必要だ」と語った。


ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com