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米裁判所が北朝鮮に5643億ウォン賠償命令、米大学生死亡で

米裁判所が北朝鮮に5643億ウォン賠償命令、米大学生死亡で

Posted December. 26, 2018 07:36,   

Updated December. 26, 2018 07:36

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北朝鮮に拘束され、昏睡状態になって死亡した米大学生オットー・ワームビア氏の遺族が北朝鮮に賠償を求めた訴訟で、約5億ドルの賠償判決が言い渡された。米ワシントンの連邦裁判所が、不法拘束や拷問などの行為に対して北朝鮮の責任を認める史上最大の賠償金額で、今後国際社会の北朝鮮に対する人権改善の圧力が大きくなるものと予想される。

ベリル・ハウェル判事は24日(現地時間)、北朝鮮はワームビア氏の遺族に5億113万4683ドル(約5643億ウォン)を賠償するよう判決を下した。遺族が請求した慰謝料や治療費など約5100万ドルを認め、懲罰的損害賠償金でワームビア氏と遺族のフレッド、シンディ・ワームビア夫妻に1億5千万ドルずつ、4億5千ドルを支払うよう命じた。ハウェル判事は、「北朝鮮は野蛮なやり方でワームビア氏を拷問し、虚偽の自白をさせ、裁判結果を北朝鮮の外交目的に利用した」と指摘した。また、「北朝鮮の過去の苛酷な行為例、遺族や専門家の意見、医師の所見などを総合して、ワームビア氏を人質に捕らえて拷問し、死亡に至らしめた北朝鮮の責任が認められる」と明示した。

弁護団は近く、国際郵便で被告人の李容浩(リ・ヨンホ)北朝鮮外相に判決文を送る。しかし、北朝鮮が支払いに応じる可能性は低い。北朝鮮は、ワームビア氏の死が食中毒を起こすボツリヌス菌によると主張し、今回の裁判には一切応じなかった。

ワームビア氏の遺族は裁判後に声明を出し、「金正恩(キム・ジョンウン)政権が息子の死に合法的で道徳的な責任があることを全世界が知ることができるよう判決が下されたことに感謝する」と明らかにした。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com