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マクロン大統領、「同盟は協力しなければ」

マクロン大統領、「同盟は協力しなければ」

Posted December. 25, 2018 07:59,   

Updated December. 25, 2018 07:59

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「同盟は協力しなければならない。それが国家や軍隊のトップとして最も重要なことだ」

フランスのマクロン大統領が23日、最近米軍のシリア撤退を発表したトランプ米大統領を批判した。マクロン氏は同日、アフリカ中北部チャドの首都ンジャメナを訪れ、「シリアと関連した(トランプ氏の)決定は非常に遺憾だ」とし、「同盟は信頼しなければならない」と強調した。

イスラム教過激組織「イスラム国」(IS)の同調者によるテロで苦しんでいる欧州が、「ISとの戦い」を行っている状況で、トランプ氏が欧州同盟との事前の相談もなく米軍撤退を決めたことに対し、強い不満を吐露したのだ。

またマクロン氏は、少数民族クルド人を中心とする武装組織「シリア民主軍」(SDF)について言及し、「私たちは皆、彼らに負い目があることを忘れてはならない」と述べた。クルド人はこれまで、米軍やフランス軍などと共にIS撃退戦で地上任務を遂行してきたが、突然の米軍撤退のニュースで四面楚歌に追い込まれている。対立するトルコ政府軍だけでなく、シリアのアサド政権の反撃を受ける可能性も高まっているのだ。SDFは、トランプ氏の決定に裏切りと虚脱感を吐露している。米軍と共にシリアとイラクの内戦に参戦してきたフランスは、シリアへの駐留を続ける計画だ。

またマクロン氏は、シリア撤退について、トランプ氏との意見の相違で辞任したマティス国防長官について、「信頼できるパートナーだった」と敬意を表した。マティス氏はトランプ内閣の中で、欧州および北大西洋条約機構(NATO)との伝統的同盟価値を最も重視し、均衡を維持しようと努力した人だと、フランスのメディアは伝えた。


董正民 ditto@donga.com