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超強気の米国、「北朝鮮ナンバー2」崔竜海氏を制裁

超強気の米国、「北朝鮮ナンバー2」崔竜海氏を制裁

Posted December. 12, 2018 07:54,   

Updated December. 12, 2018 07:54

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米財務省は10日(現地時間)、北朝鮮の権力序列2位と目される崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党中央委員会副委員長とチョン・ギョンテク国家保衛相、朴光浩(パク・グァンホ)副委員長兼宣伝扇動部長を制裁対象に指定したと発表した。財務省は、「北朝鮮で強行される持続的で深刻な人権侵害に彼らの責任がある」と明らかにした。国務省のパラディーノ副報道官も声明で、「10日に『世界人権の日』を迎え、深刻な人権侵害と検閲に責任がある3人を制裁対象に指定した」とし、「北朝鮮の人権侵害は世界最悪の水準」と批判した。

人権問題は、北朝鮮の代表的な「アキレス腱」だ。特に、トランプ米政権が北朝鮮の「事実上のナンバー2」を制裁対象に指定したことから、北朝鮮への圧力の次元を越えて非核化交渉の決裂までも備えているのではないかという解釈がワシントンの政界から出ている。北朝鮮の強い要求にもかかわらず、北朝鮮に対する圧力を解かないというトランプ政権の意思を明確に示したのだ。2回目の米朝首脳会談の成功の可能性が一層不透明になるとみえる。

 

ワシントンのある外交筋は、「今回の措置は定例の人権報告書の提出にともなう行政行為の性格が強いが、米朝交渉が膠着状態に陥った中で出たので、北朝鮮の非核化に対するトランプ政権の懐疑的見解が反映された結果と見るのが妥当だ」と指摘した。

財務省は崔氏について、「検閲機関である労働党の組織指導部長を務め、党と政府、軍まで統率する『事実上のナンバー2』」と明らかにした。


朴庭勳 sunshade@donga.com