Go to contents

大統領訪問の前日、チェコの25年前の国名をSNSに表記した外交部

大統領訪問の前日、チェコの25年前の国名をSNSに表記した外交部

Posted November. 29, 2018 08:19,   

Updated November. 29, 2018 08:19

한국어

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議に向かう前に訪問したチェコで、バビシュ首相と会談し、チェコ政府が推進する原発建設をめぐるセールス外交を展開した。しかし前日、文大統領の海外歴訪の出発を知らせる外交部の公式英文ツイッターは、チェコ(Czech)の国名をチェコスロバキア(Czechoslovakia)と誤って表記し、ひんしゅくを買った。

 

チェコスロバキアは25年前に消えた国名だ。1918年、第1次世界大戦の終焉でオーストリア・ハンガリー帝国が崩壊して独立したチェコスロバキアは、共産圏の没落後、1993年にチェコとスロバキアの2つの共和国に分かれた。大韓民国を「大韓帝国」と呼ぶような欠礼を犯したのだ。このため「韓国はタイムマシンを発明したのか」と皮肉るコメントが寄せられた。このことを確認した外交部は、約1時間後に投稿を削除した。

外交部側は、「職員のミスがあったが、すぐに是正した」とし、発言を控えた。ただ、下位職員の単純ミスで静かに済ませようという態度だ。昨年には、ソウル外交部庁舎で開かれた韓・パナマ外相会談のテーブルでパナマ国旗を逆さまに立て、パナマ側関係者が発見して修正したこともあった。このような外交欠礼を受けて責任の所在を明確にしたのか疑問だ。

 

康京和(カン・ギョンファ)長官が率いる外交部は、米朝非核化外交と南北和解の局面で、「外交部はずし」の声を聞くほど無能と無気力を見せてきた。今回のことを単なるミスと片付けることができない理由だ。国家間の外交では、ささいな欠礼でも回復不可能な国家的損失や危険につながる可能性がある。細心の注意で少しのミスもあってはならない理由だ。今回のチェコ訪問は、文大統領が原発受注のために韓国の技術を広報し、関心を持つよう頼むために決めたという。しかし、外交部は、韓国大統領を誤った名前で相手を呼んで頼み事をするかのようにしてしまった。ただのハプニングで済まされることではない。