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「永久廃棄」するべき寧辺で活発化する核活動…北朝鮮を誰が信じるのか

「永久廃棄」するべき寧辺で活発化する核活動…北朝鮮を誰が信じるのか

Posted November. 24, 2018 08:17,   

Updated November. 24, 2018 08:17

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国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務総長が22日、IAEA理事会の報告で、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設団地で原子炉部品の組み立てと未完成の原子炉に部品を運んでいる動きが衛星で確認されたと明らかにした。そして、「現地査察がなされてこそ、この活動の本質と目的を確認することができる」と指摘した。寧辺核施設に対して金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は9月、平壌(ピョンヤン)共同宣言を通じて、「米国の相応の措置にともなう永久的な廃棄」の意思を明らかにした。

北朝鮮が条件付きではあるが廃棄の対象に提示した寧辺核団地で活発な活動をするのは、米朝非核化交渉の前に「身代金を上げる」思惑があることは明らかだ。非核化の意思を明確にしたにもかかわらず、核兵器の原料であるプルトニウムと高濃縮ウランの生産を続ける姿を外部に露出することで、適切な補償がなければ廃棄しないという示威をしているのだ。未完成の原子炉の場合、「平和的目的」を主張して廃棄の対象から除外するという「小分け戦術」の可能性もある。

寧辺核団地は、核施設などの建物が390ほど集まっている。プルトニウムを生産する5MW原子炉と再処理施設があり、高濃縮ウランを生産するウラン濃縮工場もある。しかし、すでに古くなっており、放射能漏れの危険まである。2007年に「冷却塔爆破ショー」を行った場所であり、「核武力完成」を宣言した北朝鮮としては寿命が終わった施設なので、非核化イベント用に交渉テーブルに載せたのだ。その一方で別の秘密施設を含む核申告は拒否している。

にもかかわらず北朝鮮の核開発の象徴であるため、寧辺核団地の廃棄は東倉里(トンチャンリ)ミサイル実験場の廃棄とともに非核化プロセスの開始を知らせる重要な契機になる。米国が北朝鮮の核申告の拒否にもかかわらず交渉を継続しようとする理由もここにあるだろう。最近、米国は相次いで北朝鮮に交渉メッセージを送っている。ペンス副大統領が米朝首脳会談の前に完全な核申告を要求しないと柔軟な態度を見せ、最近では南北鉄道連結のための共同調査に同意した。マティス国防長官も来年の韓米合同トクスリ演習を縮小する考えを明らかにした。

しかし、北朝鮮は依然として米国の高官協議の提案に対する返事を先送りしている。これまで要求してきた制裁緩和に対する譲歩を取りつける思惑があるのだろう。しかし、このような態度こそ北朝鮮が約束した非核化の意思を根本的に疑わせる愚かな行動に相違ない。北朝鮮は何よりも寧辺核施設に対する国際査察から許可し、本当に「完全かつ検証された核廃棄」が可能だという信頼を与えなければならない。信頼がなければ補償も忍耐もありえない。