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上司が先輩風を吹かす発言したらAI扇風機から冷たい風、日本の手作りビールメーカーが製作

上司が先輩風を吹かす発言したらAI扇風機から冷たい風、日本の手作りビールメーカーが製作

Posted November. 23, 2018 07:30,   

Updated November. 23, 2018 07:30

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飲み会の席で先輩や上司が「最近の若者たちは…」「私は小さかった時は…」という言葉を持ち出す光景をよく目にできる。ところが、このような時、どこかから冷たい風が吹いてきたら?

日本最大手の手作りビール会社、ヤッホーブルーイングが人工知能(AI)を使って飲み会の席で、先輩や上司らの「先輩風を吹かす」発言が出た時に動作する扇風機を開発した。

21日、読売新聞などによると、「先輩風壱号」という名を持つこの扇風機は、上司や先輩が「私は若かった時は…」「最近の若者は…」のように、先輩風を吹かす言葉を取り出すと、自動的に動作する。扇風機の脳の部分に設置されたIBM社の「ワトソン」など2つのAIは、約2000種類の先輩風を吹かす代表的な言葉を覚えている。そのうちに、会話中に登場する30年前の年号である「昭和時代には…」や20年以上前の「バブル経済時代にね」のようなキーワードを検出する。言葉が長くなると、それも数値化する。このように総合的に計算して、一定の数値を超えれば、椅子の背もたれについたファン6台が回る。数値の上昇に比例して、3段階に設定された風の強さも強くなる。

職場の飲み会に参加することを嫌う人が増えている中、この会社が20~50代の会社員を対象に行ったインターネット調査で、約60%が上司との飲み会で、「冒険談や自慢を無理やり聞かされた」と答えた。また、上司が部下より1.7倍も長く話をすることが分かった。

これを受け、会社では自由で平等な飲み会文化を拡散させようという趣旨で、社外のプログラマーや造形作家の協力を得て、約2ヶ月にわたって先輩風壱号を製作した。ヤッホーブルーイングの広報担当者は、「機械が話題になって、望ましい飲み会について考えるきっかけになればと思う」と話した。

会社側が8月、先輩風壱号を東京のビアレストランに設置して実際に風が吹くシーンを撮影して、ユーチューブに公開すると、クリック件数が170万回を突破した。先輩や上司からは、「自分も知らないうちに先輩のふりをしていることを気づかせる」という反応が多かった。一部の後輩は、「経験に基づいたアドバイスなど、良い先輩の話は聞いてもいいではないか」という意見を出すなどした。


徐永娥 sya@donga.com