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国文学研究の巨匠、文学評論家の金允植先生が死去

国文学研究の巨匠、文学評論家の金允植先生が死去

Posted October. 27, 2018 09:18,   

Updated October. 27, 2018 09:18

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25日に死去した文芸評論家の金允植(キム・ユンシク)ソウル大学名誉教授の遺体安置所は、落ち着いた雰囲気の中でも弔問客が後を絶たなかった。雨まで降り続いた26日、ソウル鍾路区(チョンノグ)にあるソウル大学病院の葬儀場は、複数の小説家をはじめとする文壇の関係者たちが訪れ、故人の傍を見守った。

この日の昼から葬儀場には、小説家のオ・ジョンヒ、ソン・ソクジェ、キム・インスク、評論家のウ・チャンジェ、チョン・ホンス氏などが姿を現した。ソン氏は、「創作者の作業を深く理解してくださり、ストレートに指摘するよりに遠回りに悟らせるなど、父親のように暖かいアドバイスをくださった方だ」とし、「文学テキストで家族のように親密な関係で付き合った」と振り返った。キム氏も「文壇の関係者の中で故人と縁のない人などいないはずだ。新春文芸の時に先生から書いていただいた総評を今も覚えており、長年元気づけてもらえる道標だった」と残念がった。

評論家の権晟右(クォン・ソンウ)淑明女子大学教授は、「まさに『死以外の休憩などない』という生の哲学で生涯を貫いた」とし、「1982年秋に情熱的な先生の講義を聞きながら、『こんなものが真の講義だ』と思った」と振り返った。教え子だった評論家のチョン評論家(カン出版社代表)も、「韓国文学界に成し遂げたものの多い巨木でしたが、一人の人間としても尊敬する巨匠でした。そのためなおさら胸が痛む」と嘆いた。

故人の追悼式は27日午後5時、出棺式は28日午前7時に執り行われる予定だ。遺族側は、「弔花と香典は丁寧に遠慮する」と明らかにした。


趙允卿 yunique@donga.com