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トランプ氏、「人々が理性を取り戻すまで核兵器を増強」と中ロを牽制

トランプ氏、「人々が理性を取り戻すまで核兵器を増強」と中ロを牽制

Posted October. 24, 2018 08:59,   

Updated October. 24, 2018 08:59

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ロシアとの中距離核戦力(INF)廃棄条約の離脱を示唆したトランプ米大統領が今度は、核兵器増強に乗り出すことを明らかにした。ロシアがINF廃棄条約を順守せず、中国が同条約に入らない場合という条件をつけたものの、グローバル核軍備競争が再び触発されるか懸念されている。

トランプ氏は22日(現地時間)、選挙応援遊説のためにテキサスに向かう前、記者団が核兵器を増強する準備ができているかと問うと、「ロシアが条約を順守せず、私は条約を終わらせる考えだ。人々が理性を取り戻すまで米国は核兵器を増強させる」と答えた。そして「米国は多くの財源がある」と強調した。

特に、中国に対して、「彼らも(協定に)入らなければならない」と述べた。トランプ氏の「INF廃棄条約の離脱警告」が、太平洋での中国の軍備拡大を牽制する狙いがあるという分析が力を得ている。ただトランプ氏は、「彼ら(ロシアと中国)が順守する時、米国は(核兵器の増強を)止めて削減もする」と述べ、中ロの決定を見守った後、対応する考えを示唆した。

トランプ氏は、同条約からの離脱警告がロシアのプーチン大統領に対する圧力かという質問に、「誰にとっても脅威だ。中国とロシアを含む。(米国と)ゲームをしようとする誰もが含まれる」とし、「私を相手にゲームはできない」と警告した。

ロシアを訪問中のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は同日、モスクワでニコライ・パトルシェフ国家安全保障会議書記に会い、ロシアの約束違反を指摘したと、ロイター通信が伝えた。ボルトン氏は冷戦時代とは違って今は中国や北朝鮮など多くの国家が中距離核ミサイルを開発しており、二国間協定はもはや現実を反映しないと指摘したという。23日にプーチン氏と面会する。


朴庭勳 sunshade@donga.com