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南北合同チームの感動から内部分裂の6ヵ月、アイホ女子代表に何があったか

南北合同チームの感動から内部分裂の6ヵ月、アイホ女子代表に何があったか

Posted October. 18, 2018 08:51,   

Updated October. 18, 2018 08:51

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今年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の女子アイスホッケーで南北合同チームは、大きな感動を与えた。5戦全敗で参加国のうち最下位だったが勝敗は重要でなかった。五輪史上初めて作られた南北合同チーム(韓国23人、北朝鮮12人)はスポーツを通じた平和と和解という五輪精神を具現したと称賛された。合同チームを率いたサラ・マレー監督(30=カナダ)は、「外部には2つのチームに見えたかも知れないが私たちは一つだった」と言い涙ぐんだ。アイスホッケー女子代表チームは、平昌五輪のシンボルになった。その実績が評価され、五輪が終わった後に多くの賞を受賞した。

マレー氏は五輪が終わった直後に、2022年の北京冬季五輪までチームを指導したい意向を表明した。当時マレー氏は、「最近、大韓アイスホッケー協会から2年間の再契約のオファーを受けたが、前向きに検討している。北京五輪にも出れるよう頑張りたい」と話した。

ところが協会は16日、18歳以下女子代表のキム・サンジュン監督(50)を女子代表監督に選任したことを発表した。2014年に女子代表監督に赴任したマレー氏の契約期間は今年4月の世界選手権までだった。協会がオファーし、マレー氏も願っていた再契約は、なぜ実現しなかったのか。

マレー氏の再契約が実現しなかった背景に、選手たちの集団反発があったことが浮かび上がった。

代表選手たちは今年4月にあったイタリア世界選手権を控えて、「マレー監督とは、これ以上一緒にできない」という意向を協会に伝えた。選手たちは、マレー監督がコーチとしての経験が不足し、試合運営や選手起用でも問題があったと主張した。もし再契約を強行する場合、世界選手権をボイコットすべきだという意見もあったという。平昌五輪に出場した選手23人の大多数がマレー氏の再契約に反対した。

曲折の末、2018国際アイスホッケー連盟(IIHF)女子世界選手権ディビジョン1グループB(3部リーグ)に出場した韓国は、キム・ドユン・コーチの指揮のもとで善戦を繰り返し、準優勝した。マレー氏も同行したが、ベンチに座ることはできなかった。試合の記録紙には監督を意味するヘッドコーチ欄に、マレー氏ではなくキムコーチの名前が記載されていた。選手たちの度重なる反対の中、マレー氏は再契約を諦めて祖国に帰った。

協会は集団抗議騒ぎを引き起こした選手たちに6ヵ月の代表資格停止という重い懲戒処分を下した。懲戒処分を受けた選手だけで約20人に上る。処分を受けた選手たちは8月から9月にかけて開かれた女子リーグなどには参加したが、代表には一度も招集されなかった。帰化した選手たちは母国に帰り、10年以上にわたってゴールを守ってきたGKシン・ソジョンは個人的な事情を理由に引退した。

協会の幹部は、「マレー監督が率いた南北合同チームが大きな話題を呼んだのは事実だ。しかし北京五輪に向けて長い目で韓国人指導者を育成すべきだという意見も多かった。公開募集を通じて新監督を選任するだろう」と話した。女子代表チームは選手選考を経て練習に突入する予定だ。処分を解除された選手たちの再選出は問題がないというのが協会の立場だ。


李憲宰 uni@donga.com