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リーグ優勝目前の崔康煕・全北監督「早期優勝は嬉しいけど、リーグが盛り下がるのが心配」

リーグ優勝目前の崔康煕・全北監督「早期優勝は嬉しいけど、リーグが盛り下がるのが心配」

Posted October. 06, 2018 08:56,   

Updated October. 06, 2018 08:56

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「嬉しいというよりも、現実のことを考えると少し悲しくなりますね」

プロサッカー、Kリーグ1の崔康煕(チェ・ガンヒ=59)全北(チョンブク)監督は、リーグ優勝を目前にした感想を問われて、こういう言葉から切り出した。

リーグ首位の全北は7試合を残している中、勝ち点73(23勝4分け4敗)で2位慶南(キョンナム=勝ち点55、15勝10分け6敗)を18点差で大きく引き離した。7日に適地で行われた蔚山(ウルサン)戦で優勝を確定することも可能な状況だ。全北が蔚山を下して慶南が同じ日に済州(チェジュ)と引き分ければ全北の優勝が決まる。全北が引き分けて慶南が負けても優勝決定だ。もし同日に全北が優勝が決まれば、上下スプリットラウンド(最終5試合=2012年に導入)に突入する前に優勝を果たした初のチームとなる。

しかし崔監督には、全北のこれほどまでの快進撃を手放しで喜べない理由がある。「上位グループのチームが激しく優勝を争ってこそファンを盛り上げることができるのに、あまりにも呆気なく終わるようで残念だ」と話した。かつて優勝を争ったFCソウルと水原(スウォン)などの名門クラブが激しく追い上げるべきだったが、今季は全北との差が開き過ぎてKリーグ1がファンの関心から遠ざかるのが怖いという。水原は勝ち点43で6位、ソウルは勝ち点35で9位だ。

「うちの選手たちが自分を犠牲して献身して、優勝を目前にしていることには満足している。だが、ライバルチームが不調であるために、我々が例年よりいち早く優勝を決められるようになった面もある。チームは一度崩壊するとすぐダメになる。雰囲気を早期に立て直して来年には例年の姿を取り戻して欲しい。そうでなければKリーグ1の水準も下がる他ないだろう」

崔監督は、周りから全北を「絶対1強」と呼んでいる原因として「良い選手が多いから」だけと見ていることに反感を示している。崔監督は、「我々の試合を見た人なら知っているはず。大ベテランの李東国(イ・ドングク)はじめ全選手がグラウンドでベストを尽くして死に物狂いで走っている」と強調した。

崔監督は、「ホームで優勝を決めた方がファンのためには良いんだけど…」と言い、20日にホームで行われる仁川(インチョン)戦で優勝カップを掲げるシナリオを希望していた。蔚山戦で負けると言うのではなく、慶南も勝って自然な形で本拠地の全州で優勝を飾ることを期待しているのだ。崔監督は、「全州で優勝できれば、より多くのファンが競技場を訪れるだろう。そうなればファンに最高のサービスを提供できる機会になるだろう」と満面に笑みを浮かべた。


梁鍾久 yjongk@donga.com