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安倍首相、「金正恩氏と会って国交正常化を議論」

安倍首相、「金正恩氏と会って国交正常化を議論」

Posted September. 28, 2018 08:33,   

Updated September. 28, 2018 08:33

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国連総会の参加のために米ニューヨークを訪問中の安倍晋三首相が27日未明、NHKが中継した現地記者会見で、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会いたい」と明らかにした。

安倍首相は、「私自身が正恩氏と会わなくてはいけない」とし、「拉致、核、ミサイル問題の解決の先に不幸な過去を清算し、国交正常化を目指す」と述べた。ただ、「現在決定されたことは何もない」とし、「(会談を)する以上、拉致問題を解決するための会談にならなければならない」とつけ加えた。

安倍氏はこれに先立ち25日(現地時間)、国連総会の演説と文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談でも「正恩氏と会う用意がある」と述べるなど、ニューヨーク訪問中、「北朝鮮への求愛」を続けた。

特に、今回の韓日首脳会談で文大統領から「正恩氏が『適切な時期に日本と対話し、関係改善を模索する用意がある』と明らかにした」と伝えられた日本政府は、北朝鮮の真意を把握することに力を入れている。北朝鮮のメッセージが本心なのか単純なリップサービスなのか確認が必要ということだ。4月の南北首脳会談や6月の米朝首脳会談でも、正恩氏は「日本との対話」や「安倍首相と会う可能性」を取り上げたというが、これまで特に北朝鮮は態度変化を見せていない。

安倍氏が日朝首脳会談の前提条件として拉致問題の解決を取り上げ、北朝鮮が「解決済み」という立場に固守する場合、突破口を見出すことは容易ではない。このため日本政府内では、2度目の米朝首脳会談の結果を見守った後、北朝鮮に対する交渉戦略を定める構えのようだ。北朝鮮の非核化に進展があれば、日本としては日朝会談の開催が容易になり、北朝鮮としても核廃棄の費用や経済支援などを狙って日本との直接対話に関心を向けるということだ。

こうした中、河野太郎外相が26日、ニューヨークで北朝鮮の李溶浩(リ・ヨンホ)外相と会談した。河野外相は記者団に「国連本部で李外相と20分間、座って会談した」と話したが、会談の内容については一切触れなかった。朝日新聞は、河野外相が拉致問題解決のために米朝首脳会談を行う用意があるという日本政府の立場を伝えたようだと報じた。

河野外相と李外相の接触は、8月3日にシンガポールで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議で約2分間立ち話をして以来。外相会談の形式では2015年8月に当時の岸田文雄外相と李洙墉(リ・スヨン)外相がマレーシアで会談して以来となる。


徐永娥 sya@donga.com