トランプ氏「北朝鮮の非核化、期限は設けない」

トランプ米大統領が２６日（現地時間）、北朝鮮の非核化と関連して性急な交渉はしない考えを明らかにした。トランプ氏は同日、ニューヨークのロッテパレスホテルで開かれた記者会見で、「試合時間は決めない」と語り、「２年がかかろうが、３年がかかろうが、５ヵ月かかろうが構わない」と強調した。ポンペオ米国務長官が１９日に声明を通じて強調した「トランプ氏の１期目の任期（２０２１年１月）内の非核化の完成」とは異なる発言だ。

トランプ氏は同日、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長から２通の書簡を受け取ったことも明らかにした。そして記者会見で、「（非核化を）終わらせることを希望する彼の態度という点で見て感動的な手紙だ」とし、「時が来ればこの手紙を見せる」と話した。トランプ氏は書簡の具体的な内容は公開しなかったが、「歴史的な手紙だった。美しい、一つの美しい芸術作品だった」と絶賛した。

　

これに先立ち、トランプ氏は同日開かれた日米首脳会談の時、記者団の前で背広のポケットから書簡を取り出して見せたりもした。トランプ氏は、「２通の書簡のうち１通を安倍晋三首相に見せた時、安倍氏が『これは実に画期的な手紙』と言った」とも話した。

一方、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は米ニューヨーク訪問を終えて２７日午後、帰国した。大統領府関係者は、「最も重要なことは、動力を喪失していた米朝間の対話を正常軌道に復元させたこと」とし、「南北首脳会談で非核化に関する虚心坦壊な対話を正恩氏とし、そのメッセージを米国に伝えることで、非核化方式に対する具体的で実質的な議論が始まった」とし、今回の訪米の成果を説明した。


朴庭勳 sunshade@donga.com · 韓相準 alwaysj@donga.com