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防弾少年団、Kポップスター初の国連演説

防弾少年団、Kポップスター初の国連演説

Posted September. 27, 2018 08:19,   

Updated September. 27, 2018 08:19

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24日(現地時間)午後、第73回国連総会が開かれている米ニューヨークの国連本部信託統治理事会の会議場。黒のスーツを着たK-POPグループ防弾少年団(BTS)のメンバー7人が入ると、会議場がざわめいた。各国の代表たちはスマートフォンで「認証ショット」を撮るために忙しくなった。

会議開始から約40分後、スリランカ出身のジャヤツマ・ウィークラマナヤケ国連事務総長青年特使は、「妹が今日この会議に来られないように食い止めた。私の代わりにBTSの演説を聞きたがっていた」と気を利かせて防弾少年団のメンバーを紹介した。客席からは笑いと大きな拍手が起きた。同日の行事には、国連のアントニオ・グテーレス事務総長、世界銀行の金庸(キム・ヨン)総裁、ユニセフのヘンリエッタ・フォア総裁、ルワンダのポール・カガメ大統領など、世界トップクラスの人たちが出席した。

「BTSに加わることを決意後、多くの困難を経験しました。大半の人たちは、我々は希望など持てないだろうと思いました。幸いなことにあきらめませんでした」

京畿道一山(キョンギド・イルサン、高陽市)出身だと自分を紹介した防弾少年団のリーダーであるRMキム・ナムジュン(24)は同日、約6分間続いた英語スピーチを通じて、自分ならではの率直な声で、世界の青年たちの共感を引き出した。彼は、「子供の頃は星を見ながら世界を救うスーパーヒーローになりたいと想像していたが、10歳ぐらいになった時から、他の人たちの評価と視線を気にしながら、彼らが作った枠に自分自身を合わせようと努力していた」と振り返った。彼は、「自分の居場所だった音楽が、心の声に耳を傾けるべきだと自分を悟らせた」とし、「胸を躍らせる心の声に耳を傾け、自分の声を出そう」と訴えた。

同日の行事は、国連事務総長の青年アジェンダ「ユース2030」の一環として、ユニセフが新たに始めた青年プログラム「ジェネレーションアンリミテッド」を発表する場だった。韓国歌手が国連総会の会場で演説したのは防弾少年団が初めてだ。防弾少年団は、この行事に「グローバル青年」の代表として招かれた。防弾少年団は、「真の愛は、自分を愛することから始まる」という「ラブマイセルフ(#Lovemyself)」キャンペーンを行いながら、2017年、ユニセフのグローバル児童青少年暴力根絶キャンペーン「エンドバイオレンス(#ENDviolence)」に参加した。

フォア総裁は、「10~24歳の人口が現在の18億人から2030年は20億人になる」と主張し、青年世代のための教育投資を促した。同日の行事に参加した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の妻である金正淑(キム・ジョンスク)夫人は、防弾少年団の演説が終わると拍手をしながら、「誇らしい」と励ました。

米メディアは、「国連演説でK-POPの新しいマイルストーン」を作ったと主張し、世界を変える「社会的意識のある歌手」として防弾少年団にスポットライトを当てた。CBSは、「陳腐な国連総会に新しい風を吹き込むだろう」と伝え、ABCは、防弾少年団の演説を生中継した。李洛淵(イ・ナギョン)首相は、キム・ナムジュンの演説内容のうち、「昨日の私も自分であり、今日の物足りずミスをしている私も自分である」という部分を「国連発の響き」と、自らのツイッターアカウントに紹介した。


朴湧 parky@donga.com