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確定患者が完治判定…MERSは事実上終了

確定患者が完治判定…MERSは事実上終了

Posted September. 19, 2018 09:08,   

Updated September. 19, 2018 09:08

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MERS(中東呼吸器症候群)患者のA氏(61)が18日、完治判定を受けて隔離が解除された。確定患者の診断を受けてから十日ぶりのことだ。保健当局はこのまま追加患者が出なければ、来月16日にMERS終了を宣言する予定だ。

疾病管理本部は、ソウル大学病院陰圧隔離室で治療を受けていたA氏が、14日から高熱と下痢などのMERS症状を見せておらず、16日と17日に二回にわたって行った痰検査の結果、すべて陰性だったと、18日明らかにした。そのため、A氏は一般室に移されて、糖尿病や高脂血症などの既存疾患の治療を受けている。これと関連して保健福祉部の朴凌厚(パク・ヌンフ)長官は同日、政府世宗(セジョン)庁舎でのブリーフィングで、「今回の(MERS)事態はほぼ終了の過程にある」と語った。

A氏と同じ飛行機に乗っていた乗客などの接触者420人の中から、まだ追加患者は出ていない。MERSの潜伏期間(14日)が終わる22日までに現在の状態が維持されれば、当局はウイルスは拡散されていないと見て接触者たちの自家隔離とモニタリングを終了する予定だ。MERSの終了宣言は、潜伏期間の2倍である28日間が経過した来月16日に行われる。

当局がA氏の検体からMERSウイルスを分離して、米国立衛生研究所の遺伝子銀行(ジーンバンク)の資料と対照した結果、昨年、サウジアラビアの首都リヤドで発見されたものと遺伝子型が最も似ていた。ただしこれにより、感染経路を推定することは難しい。A氏は、帰国前にサウジアラビアではなく、クウェート滞在したが、クウェートのMERSウイルスの遺伝子型は、ジーンバンクに登録されていない。


趙健熙 becom@donga.com