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「ソウルの女王」アレサ・フランクリン氏が死去、各界から追悼の声

「ソウルの女王」アレサ・フランクリン氏が死去、各界から追悼の声

Posted August. 18, 2018 07:14,   

Updated August. 18, 2018 07:14

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「ソウルの女王」アレサ・フランクリン氏(写真)が16日(現地時間)、米国ミシガン州デトロイトの自宅ですい臓がんで死去した。享年76歳。遺族は、この日「私たちは、家長で岩のような存在だった人を失った」とのコメントを発表した。

テネシー州メンフィスで生まれ、1960年にデビューしたフランクリン氏は、「レスペクト(Respect=1967年)」、「ナチュラル・ウーマン(A Natural Woman=1967年)、「アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー(I Say a Little Prayer=1968年)」などの代表曲を残した。

4オクターブを使いこなせる歌唱力に、作曲やピアノ演奏の実力まで備えた氏は、1987年に女性では初めてロックンロールの殿堂入りを果たした。グラミー賞を18回も受賞した。レコード販売量は7500万枚に上り、73曲をビルボード「ホット100」チャートに送り込んだ。2005年には民間人に贈られる最高の勲章である大統領自由勲章を授与された。2010年には音楽専門雑誌「ローリングストーン」が選んだ「史上最も偉大な歌手トップ10」に女性では唯一名を連ねた。

氏は何度も意義深いステージに立った。1968年に黒人公民権運動活動家のマーティン・ルーサー・キング牧師の葬儀で歌ったほか、2003年にはノルウェーのオスロで開催されたノーベル平和賞記念コンサートにも立った。ジミー・カーター氏(1977年)やビル・クリントン氏(1993年)、バラック・オバマ氏(2009年)の大統領就任式で歌声を披露した。

最後のステージは、昨年11月にニューヨークで行われたエルトン・ジョンの「エイズ支援基金」の募集コンサートだった。同月に発表した「ア・ブランド・ニュー・ミ(A Brand New Me)」は遺作になった。

各界から追悼の声が相次いだ。ビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニー氏はツイッターに「偉大なミュージシャンで良い人だった彼女に関する記憶は、永遠に私たちと一緒にいるだろう」と投稿した。トランプ米大統領は、この日の閣議で「彼女の歌声は、神から授かった偉大なタレントだった。彼女は、数百万の生命に喜びをもたらした」とコメントした。


イ・ジウン記者 easy@donga.com