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毎日一台ずつ火が出たBMW「不安な疾走」

毎日一台ずつ火が出たBMW「不安な疾走」

Posted August. 03, 2018 09:42,   

Updated August. 03, 2018 09:42

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この5日間、一日に一件ずつBMW乗用車から火災が起きている。国土交通部(国土部)は、BMW側が事前に車両の欠陥について知っていたのに、これを隠蔽や縮小しようとしたのかを調べることにした。

2日午前11時47分頃、江原原州市富論面興湖里(カンウォン・ウォンジュシ・ブロンミョン・フンホリ)にある嶺東(ヨンドン)高速道路・江陵(カンルン)方面の104キロの地点で、チェ氏(29・女)が運転していたBMW520dの乗用車から火が出た。火災の通報を受けて出動した消防隊員などにより約20分で火は消し止められた。

チェ氏は、「アクセルペダルが正常に作動せず、路肩に止めたが、車の前の部分から突然炎が上がった」と陳述した。チェ氏と同乗者は迅速に避難して人命被害はなかった。警察と消防当局は、正確な事故経緯を調べている。

今年に入って火災が起きたBMWの車両は計30台に上る。火災は車種を問わず発生している。事故車は520dと同じディーゼル車(24台)が多いが、ガソリン車も6台含まれている。1日、忠南牙山(チュンナム・アサン)で全焼したBMWの旗艦745i、先月4日、ソウル江南区島山(カンナムグ・トサン)大路の交差点で火が出た赤のミニクーパーもガソリン車である。ミニは、BMWが英国で買収したブランドで、市場では「いつ、どの車から火が出るか分からない」という不安が高まっている。

国土部は2日、火災の原因調査と共にBMWが車両欠陥について事前に知っていたのに、これを隠蔽や縮小しようとしたり、遅れてリコールに踏み切ったのではないか検討すると明らかにした。国土部の関係者は、「隠蔽と縮小状況が見つかれば、捜査機関に捜査を依頼することもできる」と話した。

正確な火災発生原因と隠蔽如何についての政府の公式調査の結果が出るまでに10ヶ月間ほどがかかると予想される。しかし、実際の調査期間がさらに長引くかもしれないという観測も出ている。匿名を求めた自動車の専門家は、「国土部に捜査権がなく、BMWの協力なしでは事故原因の調査に必要な火災車両部品すらきちんと確保できないのが現状だ」とし、「リコールなどの関連規定をより強化する必要がある」と主張した。


姜聲煇 yolo@donga.com · 李仁模 imlee@donga.com