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ブランド品を見るバイヤーの「選球眼」、ブランド力を付けたロッテ免税店

ブランド品を見るバイヤーの「選球眼」、ブランド力を付けたロッテ免税店

Posted July. 13, 2018 09:03,   

Updated July. 13, 2018 09:03

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先月25日、仏パリのとある展示会場の建物1階、ショールーム(商品展示)。英国を代表するラグジュアリーブランドの「アレキサンダーマックイーン」、2019春夏シーズンのファッション、バッグ、シューズなどがガラス天井から降り注ぐライトを受けながらティスプレーされたいた。

ショールームは世界各国から駆けつけたバイヤーがアレキサンダーマックイーンの関係者と並んでお客様に喜ばれる「新商品」を選ぶために奔走していた。韓国のバイヤーとしては唯一ロッテ免税店の商品部門ラグジュアリー・ファッションチームの安ガンヒ(27)氏がこのショールームに入って品定めをしている。

安氏は「国内免税店の中ではロッテが初めてアレキサンダーマックイーンの商材を単独で直接買い付けている」として「今年6月、ロッテ免税店内のアレキサンダーマックイーンの売り上げは前年対比1000%増えるなどブランドの人気上昇中なのでシューズ、スカーフなどを中心に大量の商品を買い付ける計画」と語った。国内のエージェントを介さず海外ブランドから直接買い付けるということは当該免税店にそれだけグローバル・ブランド力があるという意味だ。

ロッテ免税店は世界市場でブランド力の強さを増している。国内免税店産業が低迷している中でもロッテのバイヤーが買い付けた商材はお客様に喜ばれ、ロッテ免税店に対応する海外ブランドの評価も高い。12日、ロッテ免税店によると今年上半期(1~6月)ベースのラグジュアリーファッション部門買い付け金額は前年同期比15%増であった。免税店の場合、バイヤーが直接買い付けた商材は販売から在庫管理まで全て自社の責任だ。ブランドが賃料を払い「入店」、販売、在庫管理を直接行うデパートとは事業構造が異なる。

このためバイヤーが消費者の好みに合わない商品を選んだ場合、販売不振に陥り在庫で溢れかえることになる。従って、買い付け規模が増えたということはバイヤーとしての選球眼がそれだけそれだけ良いということだ。

ロッテ免税店は1980年、第一号店をオープンする時から海外有名ブランドとの協力を強調して来た。1984年、免税店業界では世界初、ルイビトンが入店した。韓国のデパートにルイビトンが入店する前のこと。続いて1985年、エルメス、1986年シャネルがロッテ免税店に入店、ラグジュアリーブランド部門の強化に力を入れてきた。ロッテ免税店のバイヤーが海外有名ラグジュアリーブランドを次々と入店させることができるのもこのような過去の経歴があったから。

ロッテ免税店には現在約60人のバイヤーがおり、年に3、4回ずつ全世界を飛び回っている。先月末にはパリだけで3人のバイヤーが派遣され、約400億ウォン規模の交渉をまとめた。

ロッテ免税店の商品部門ラグジュアリー・ファッションチームのヤン・スンジュ(29)バイヤーは「ロッテ免税店は各バイヤーに大きな権限を与え、様々な試みを奨励しているだけバイヤーは責任感を持って市場のトレンド変化にアンテナを張っている」とし、「勉強した分だけチャンスが広がるのは言うまでもない」と語った。

海外に派遣されたバイヤーはショールームだけの物色に止まらず該当ブランドの売り場に直接足を運び、どんな商材が好まれているのか、売り場に客はどのくらいいるのかなど、多角的な分析を行った上、買い付けに反映している。

ロッテ免税店の関係者は「ロッテ免税店の売り上げは2014年、4兆2千億ウォンから昨年、6兆1千億ウォンまで成長した」とし、「引き続き、消費者に喜ばれる商材を揃えてご提供したい」と語った。


宋忠炫 balgun@donga.com