Go to contents

対北圧力を自制する米国、北朝鮮は「速やかな非核化」予定表を示すべきだ

対北圧力を自制する米国、北朝鮮は「速やかな非核化」予定表を示すべきだ

Posted July. 05, 2018 08:57,   

Updated July. 05, 2018 08:57

한국어

米国務省が、北朝鮮の非核化に対して期限を設けないことを繰り返し明らかにした。ナウアート報道官は3日、定例会見で、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の「1年以内の核廃棄」発言を米政府の公式基調と見ていいのかという質問に「一部の個人が予定表を提示したことは知っているが、私たちは予定表を設けない」と話した。そして「ポンペオ国務長官がこれまで北朝鮮に望むことを非常に明確かつ直接的に明らかにした」と強調した。

ポンペオ氏の3回目の訪朝の2日前に行われた国務省の記者会見は、少なくとも非核化の予定表を掲げて北朝鮮に迫る態度は取らない考えのようだ。本格的な後続交渉が始まるため、相互信頼ムードを壊さないということだ。しかし、北朝鮮にいかなる予定表も提示しないという意味ではないだろう。すでに2度も平壌(ピョンヤン)に行ったポンペオ氏が、十分に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に米国の要求を伝えたため、今や北朝鮮がそれに対する具体的な返事と措置をする時という考えとみえる。

特にナウアート報道官は、「米国の政策は米朝首脳会談の前と全く同じだ。何も変わっていない」と強調した。北朝鮮の非核化がなければ対北制裁の解除はないというトランプ政権の政策基調に変化はないため、追い込まれているのは北朝鮮であり、北朝鮮が制裁の苦痛から一日も早く抜け出すことを望むなら、自ら速やかな非核化に出るほかないというのが米国の判断ということだ。トランプ大統領が急ぐ理由はないという態度を見せるのもこのような期待だろう。

しかし、北朝鮮は過去、米国のこのような期待をいつも破った。米メディアが連日、北朝鮮の核施設の隠蔽と核能力拡大の疑惑を提起するのも、このような北朝鮮の前歴のためだ。トランプ政権がこの事実を知らなかったり見逃したりするはずがない。ただ今は、先代とは違う正恩氏を信じて、ひとまず時間を与えているのだ。それでもただ待つことはないだろう。米国の期待が失望と怒りに変わる前に、北朝鮮が先に「迅速な非核化」の予定表で前向きな返事をしなければならない。