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「105歳を超えるとゆっくり老いる」

Posted June. 29, 2018 09:03,   

Updated June. 29, 2018 09:03

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105歳以上の高齢者は老化が鈍くなるという研究結果が出た。学界では老化を、身体機能の低下とともに、加齢によって死亡率が一緒に上がる現象と定義している。

28日、米科学雑誌「サイエンス」によると、イタリアのローマ・ラ・サピエンツァ大学統計学のエリサベタ研究員チームは、イタリアの長寿高齢者(105歳以上)3836人の死亡率を、2009年から2015年までの7年間追跡調査した。

研究結果、105歳以上の高齢者の死亡率は、80歳の時から増加傾向が鈍り、105歳以降は止まったり、むしろ減ることが分かった。これは長寿高齢者の数が増え続けかねないことを意味し、その結果、最高寿命も上がる可能性が高いと予測される。

研究チームは、年齢に応じて死亡率が急激に高まるという「ゴンペルツの法則」から今回の研究を着目した。人間の場合、30歳を超えれば死亡率が約8年ごとに2倍ずつ高まる。70歳になると、30歳の時より死亡率が2の5乗、つまり32倍も高くなるというふうである。

これまで老化研究者たちは、このような傾向が加齢とともに無限に続くのか、それとも一定の年齢になると、それ以上死亡率は伸びず、停滞したり、減るのではないかについて研究してきた。動物の中では長寿動物として知られているハダカデバネズミが代表的である。これらは成体になると、死亡率が高まらない。おかげで同様のサイズのネズミはせいぜい4年ぐらい生きるのに対して、ハダカデバネズミはほぼ10倍の30年以上の寿命を享受する。

バービー研究員は、「大規模な研究で人間においてもハダカデバネズミと同様の現象が起こることを確認した」とし、「私たちの寿命は伸び続けている」と語った。


ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com