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マケドニアが「北マケドニア」に改名へ、国内で反発

マケドニアが「北マケドニア」に改名へ、国内で反発

Posted June. 15, 2018 09:22,   

Updated June. 15, 2018 09:22

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ギリシャとマケドニアが27年間続いた「国名争い」に終止符を打つことで合意したが、両国いずれも内部の反発が強い。

両国は1991年、マケドニアが旧ユーゴスラビアから独立した後、「マケドニア」の名前の宗主権をめぐって外交紛争を続けてきた。ギリシャは、マケドニアがアレクサンダー大王を輩出した古代ギリシャ、マケドニア王国の歴史を盗用し、自国の領土である北部マケドニア地方に対する領有権を主張していると考える。マケドニアは1993年、「旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国」という国名で国連に加入したが、2008年にギリシャの反対で北大西洋条約機構(NATO)への加入はできなかった。欧州連合(EU)への加入も果たせていない。

ギリシャのチプラス首相とマケドニアのザエフ首相は12日、マケドニアの国名を「北マケドニア共和国」に変更し、長年の紛争に終止符を打つことで合意した。合意案が効力を発揮するには、今週末に両国の外相が公式署名をした後、両国の議会でそれぞれ批准されなければならない。

マケドニアの場合、議会を通過すれば大統領が最終署名し、国民投票まで経なければならない。しかし、ザエフ氏の政敵、イバノフ大統領は13日、「合意案はマケドニア憲法に反する」とし、国号変更案に署名しないと明らかにした。大統領が署名を拒否すれば、合意案は再び議会に戻って2次投票を経ることになる。民族主義指向のマケドニアの野党と多くの国民も「国号変更はギリシャに屈服すること」と反発している。

ギリシャの第一野党、新民主党も今回の合意案を「国家的な後退」とし、チプラス氏に対する不信任案を議会に提出すると明らかにした。ギリシャの保守陣営は「マケドニア」という言葉が入るいかなる名称も認めないという立場だ。


朴民優 minwoo@donga.com