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ロミオとジュリエットの街「ヴェローナ」

ロミオとジュリエットの街「ヴェローナ」

Posted May. 29, 2018 09:04,   

Updated May. 29, 2018 09:04

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31日、ソウル世宗路(セジョンノ)にある世宗文化会館の大劇場では、世宗文化会館開館40周年の記念公演として、ソプラノ曺秀美(チョ・スミ)とテノ―ル「ロベルト・アラーニャ」のデュオコンサートが開かれます。ところで、最初の4曲のリストが興味深いんですね。

最初に二人は、グノーのオペラ「ロミオとジュリエット」の二重唱「高貴な天使たち(あこがれの天使よ)」を歌い、続いて曺秀美がオーベールのオペラ「マノン・レスコー」の「笑いの歌」とベッリーニの「キャピュレット家とモンタギュー家」のアリア「ああ、何度目でしょう」を歌います。その後アラーニャがザンドナーイの「ジュリエッタとロメオ」に出てくる「ジュリエッタ、私だよ」を歌います。

「マノン・レスコー」については先月、このコーナーで紹介したことがあります。同じ原作を、作曲家・マスネとプッチーニがそれぞれオペラにしたという内容でした。そういえば、フランスの作曲家オーベールが書いた「マノン・レスコー」もあったのですね。ところが、この日演奏するグノー、ベッリーニ、ザンドナーイの曲も「オペラに複数回姿を変えた人気ドラマ」の威力をお見せします。ほかならぬシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」です。

1591年ごろ初演したこの演劇史の傑作は、複数回オペラに脚色されて音楽ファンたちから愛されました。「ロミオとジュリエット」というタイトルでグノーとザンドナーイのほか、ベンダ、ジンガレッリなどの作品があり、「キャピュレット家とモンタギュー家」「ヴェローナの恋人たち」など、他のタイトルをつけた作品まで合わせると初演直後に忘れられた無名の作品を含めて少なくとも30回以上、オペラで脚色されたと分析されます。

この胸の痛む愛の物語の舞台となったイタリア北部のヴェローナは、現代では世界青春たちが集まる愛の名所として脚光を浴びています。都市の形がアディジェ川とかつての堀の跡によってハート(♡)が形作られているのも興味深いことです。ここの1世紀のローマ時代の遺跡では、1913年から野外オペラフェスティバルが開かれ、世界の音楽ファンを引き込んでいます。

私は、8月1日から9日間、愛の都市ヴェローナと南フランスのオランジュのローマ半円形劇場で二本の野外オペラを鑑賞するツアーをします。ヴェローナではヴェルディの「アイーダ」を、オランジュではロッシーニ「セビリアの理髪師」を見ます。ご一緒する方は?


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com