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圧力を強める米国、「北、人工衛星の打ち上げも中止」

圧力を強める米国、「北、人工衛星の打ち上げも中止」

Posted May. 08, 2018 08:41,   

Updated May. 08, 2018 08:41

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非核化の春に向けた終盤の産みの苦しみか。米朝首脳会談を目前にして北朝鮮と米国の舌戦がますます激しくなっている。トランプ政権が「過去とは異なる解決策」を掲げて中・短距離ミサイル技術の完全な放棄を突きつけて北朝鮮に対する要求を強めると、北朝鮮は激しく非難し、日米の対北制裁の揺さぶりに出た。

米国務省は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射の中止を約束したので、人工衛星の打ち上げも中止しなければならないと明らかにしたと、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)が7日、伝えた。米国務省報道官室は、「弾道ミサイル技術を利用したいかなる衛星の打ち上げも国連安全保障理事会の決議の明白な違反」とし、「(北朝鮮が)弾道ミサイル計画を完全かつ検証可能で不可逆的な方式で放棄(abandon)することを求める」と述べた。

衛星開発だと主張してICBMを開発してきた北朝鮮に「平和的宇宙使用権」の放棄を求めるということだ。特に、弾道ミサイルに対する完全な放棄を主張したことは、米朝首脳会談のテーブルに米本土を狙ったICBMはもとより中・短距離ミサイルの廃棄を議題に含める考えを明確にしたのだ。日本は、米朝首脳会談で日本を射程圏に置いた中・短距離弾道ミサイル廃棄が議論されなければならないとホワイトハウスに要請してきた。

 

これに対して北朝鮮は対外宣伝メディアを通じて、日米の対北制裁協力に対する攻勢を強化し、反発している。前日、北朝鮮メディアが一斉に米国を批判したのに続き、今度は対北制裁の継続を要求している日本を非難した。インターネット宣伝メディア「メアリ」は、「対朝鮮敵対視策動で生きる道を見出そうとする日本の反動の時代錯誤的な妄動に嘲笑を禁じ得ない」と報じた。外交筋は、「北朝鮮は非核化交渉を通じた経済支援が最優先の状況であるため、対北制裁に攻勢を集中しているようだ」と指摘した。

米朝首脳会談の「道案内」に出た大統領府は当惑しながらも、北朝鮮と米国の力比べに神経を尖らせている。大統領府関係者は、「米国の圧力は、会談前に北朝鮮から確実に多くを取り付けるという意思を表明したとみられる」としつつも、「首脳会談を揺さぶるほどではないだろう」と述べた。


ムン・ビョンギ記者 ハン・ギジェ記者 weappon@donga.com · record@donga.com