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陸上スター、モハメド・ファラーが初のマラソン出場で英記録更新

陸上スター、モハメド・ファラーが初のマラソン出場で英記録更新

Posted April. 24, 2018 08:13,   

Updated April. 24, 2018 08:13

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5000メートルと1万メートルで活躍してきた英国の陸上スター、モハメド・ファラー(35)が初のマラソン挑戦で英国陸上歴史を新しく書いた。

ファラーは22日(現地時間)、ロンドンで開催されたマラソンで2時間6分21秒でフィニッシュした。2時間4分17秒のエリウド・キプチョゲ(34=ケニア)、2時間4分49秒のシュラ・キタタ(22=エチオピア)に次いで3位に入った。だが、レース終了後、関心はファラーに集まった。マラソンのフルコースに初出場したファラーが、1985年にスティーブ・ジョンス(63)が打ち立てた英国の男子マラソン記録(2時間7分13秒)を33年ぶりに52秒も短縮したからだ。

ソマリア出身のファラーは、「短距離にウサイン・ボルト(32=ジャマイカ)がいれば長距離にはファラーがいる」と言われるほど、2010年代から5000メートルと1万メートルで君臨してきた。2012年のロンドン五輪と2016年のリオデジャネイロ五輪の5000メートルと1万メートルの金メダル(4冠)を獲得した。2011年の大邱(テグ)世界陸上選手権の5000メートル金メダルを手始めに世界陸上選手権5000メートルと1万メートルで金メダルだけで6個を獲得した。こうした実績が評価され、昨年は英国女王から騎士爵位を授与され、「フェラー卿」と呼ばれた。

そのフェラーが昨年のロンドン世界陸上選手権以降、「トラック引退」を宣言しマラソンへの挑戦を表明したとき、周囲の反対は大きかった。それまで積み上げた名声を一気に失うことになりかねないと懸念されたからだ。30代半ばの年齢も課題だった。だが初のフルコース挑戦で英国の歴史を書き換え、長距離英雄の名声をマラソンでもつないだ。

試合後の感想は余裕が漲った。フェラーは、「優勝したキプチョゲは本当に憎らしいほど良く走る」と言い、「水を飲むポイントで水を渡す代わりに写真ばかり撮ろうとするファンもいたが、問題にはならなかった。彼らにも感謝する」と笑顔で語った。


金培中 wanted@donga.com