Go to contents

李美敬CJグループ副会長、大衆文化を牛耳る大物

李美敬CJグループ副会長、大衆文化を牛耳る大物

Posted May. 24, 2013 06:52,   

한국어

検察から秘密資金造成の疑惑が持たれている李美敬(イ・ミギョン)CJグループ副会長(55)は、「文化界の大物」と呼ばれる。

李副会長はソウル大学家政管理学科を卒業して米ハーバード大学、中国復旦大学で留学し、1995年、第一(チェイル)製糖(現CJ)に入社した。04年末、CJグループの副会長になった同氏は映画、放送、公演事業などを展開する系列会社のCJE&Mを総括している。

映画界でCJの影響力は莫大だ。業界1位のCJE&M映画事業部門は、昨年、国内映画売上額(8354億ウォン)の中で36.7%(3063億ウォン)を占めた。李副会長は、映画投資を直接決定するなど、事業を主導した。11年、姜帝圭(カン・ジェギュ)監督の「マイウェー」は社員らは投資に反対したが、同氏が推し進めたという。

ケーブル放送部門でもCJは強者だ。コンテンツ制作と流通全般を左右する。CJE&MはtvN、Mnet、OCNなど18のケーブル放送チャンネルを所有している。放送経営も李副会長が几帳面に取り組む。業界の関係者は、「CJは5000万視聴者が良いと言っても李副会長が『良くない』と言ったら(事業を)行わないし、5000万があまり良くないと言っても、李副会長が「良い」と言ったら行うことになる」と話した。

李副会長はグローバルな人的ネットワークをベースにグループの文化事業を主導した。米国留学時代に人的ネットワークを作ったという。1994年には第一製糖がハリウッドに映画会社ドリームワークスを共同設立するのを主導し、海外ネットワークを広げた。当時、ドリームワークスにはスティーブン・スピルバーグ監督、アニメーション界の大物、ジェフリー・カッツェンバーグ、有名なアルバムプロデューサーのデヴィッド・ゲブィンが参加した。

11年4月、ソウル麻浦区上岩洞(マポグ・サンアムドン)のCJE&M本社で開かれた李副会長の誕生日パーティーは、彼女のパワーを端的に見せるケースだ。パーティーにはマイケル・ジャクソンの「スリラー」アルバムを製作した伝説的な米国の音楽プロデューサーのクィンシー・ジョーンズが参加して歌と演奏をした。歌手のビー(チョン・ジフン)をはじめ、イ・ビョンホン、チョン・ウソン、ソ・インヨン、ペク・ジヨンら国内トップスター約30人も参加した。彼らの殆どはCJと関連した映画、ドラマ、公演に出演した芸能人で、「李美敬ライン」と呼ばれる。

歌手のビーは、代表的な李美敬ラインの芸能人だ。11年末には李副会長が俳優らと一緒に軍服務中のビーを面会したりもした。ある映画制作関係者は、「ビーが主演した映画『アルトゥビ』は李副会長が投資を推し進めた」と言った。俳優の中ではCJが投資した「光海(クァンヘ)、王になった男」に出演したイ・ビョンホンが代表的だ。イ・ビョンホンが「ジーアイジョー」を通じて米国映画に進出するように手を貸したのも李副会長だったという。

今年4月にはハリウッドスターのジェシカ・アルバが李副会長の招待でソウル江南区(カンナムグ)清潭(チョンダム)CGVビルで開かれたパーティーに参加した。このパーティーにはコ・ソヨン、チョン・ウソンらも顔を出している。

あるマネージメント業界の関係者は、「最近、芸能界では『李美敬ラインに乗ると、寝ているうちにCFが入る』という言葉が流行っているほどだ」と話した。CJが映画、ドラマ、ミュージカル、ケーブルテレビ、芸能番組など手をつけない分野がない上、CJ系列会社の広告まで李副会長の影響力が及ぶという話だ。