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金与正氏、対南・対米談話を主導…「北朝鮮安保室長」の役割

金与正氏、対南・対米談話を主導…「北朝鮮安保室長」の役割

Posted March. 23, 2020 07:59,   

Updated March. 23, 2020 07:59

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の実妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が、韓国や米国との関係で中心的に動き、高まった政治的地位をアピールしている。昨年の北朝鮮核問題の局面では、正恩氏のメッセンジャー役を果たし、今年からは韓国で言えば大統領府国家安保室長を務めているとみられている。

 

与正氏は22日、談話を出し、トランプ米大統領が正恩氏に親書を送ったことを明らかにした。これに先立ち、与正氏は3日、「大統領府の低能な思考に驚きを表す」という談話を発表している。これまで対南談話は祖国平和統一委員会が、対米談話は外務省が主に担ってきたが、与正氏が事実上、北朝鮮の対外メッセージを総括しているのだ。

宣伝煽動部から党序列1位の組織である組織指導部に移ったとされる与正氏は、先月29日に正恩氏が李万建(リ・マンゴン)組織指導部長を解任した後、前面に登場した。昨年2月のハノイでの米朝首脳会談では正恩氏の儀典などを担当したが、米朝対話の膠着で統一戦線部と外務省ラインが問責された後、国内政治と外交、軍事の方面で地位が強化されたのだ。

韓東大学の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授は、「事実上、北朝鮮内のナンバー2と見ることができる。最もはっきりと正恩氏を代弁している」とし、「正恩氏の立場では直系家族であり女性という点などが与正氏を信頼できる要素だ。典型的な家族政治の形態を見せている」と指摘した。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com