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中国湖北省、新型コロナ新規感染者は「ゼロ」

中国湖北省、新型コロナ新規感染者は「ゼロ」

Posted March. 20, 2020 08:16,   

Updated March. 20, 2020 08:16

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新型コロナウイルスの感染拡大の発端となった中国武漢を含む湖北省で18日、初めて新規感染者が1人も出なかった。昨年12月に中国で新型コロナが発生して以来初めて。

中国国家衛生健康委員会は19日、湖北省で感染者はもとより感染が疑われる人の数が18日に「ゼロ」だったと明らかにした。武漢では、最悪の状況だった先月12日、1日で1万3436人の感染者が発生した。その後、新規感染者が3千人台、数百人台に減り、今月中旬からは1桁になった。

同委員会によると、湖北省を除く中国本土で34人の感染が確認されたが、中国国内での感染ではなく、海外からの帰国者に陽性が確認された「逆流入」だった。

首都北京で21人の逆流入感染者が発生したことを受け、北京への進入統制を大幅に強化する「北京保衛戦」が繰り広げられた。北京市政府は19日午前、緊急通知で、海外からの入国者を自費で14日間、ホテルに強制隔離し、例外的に自宅隔離が可能な未成年者の年齢を14歳以下に制限した。北京市は、欧州や米国から来る中国人留学生には帰国しないよう勧告した。20日からは、海外から北京に来る一部の国際線の航空便に空港の着陸を許可せず、天津など近隣都市に着陸させた後、検疫を経て陰性者だけ北京に入ることができるようにした。

感染者の発生が大幅に減って余力が生じた中国政府は、欧州への支援に乗り出した。欧州で、新型コロナで最も大きな打撃を受けたイタリアに医療陣300人を派遣する計画であり、18日にイタリア・ロンバルディア州の州都ミラノに第1陣約10人が到着したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。中国は、スペイン、ポーランド、ギリシャなどには新型コロナの検査キットや防護服を支援した。世界に対する「友好的な支援者」のイメージを強化する狙いがあるとみえる。


尹完準 zeitung@donga.com