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低級な金与正氏の談話、「おびえる犬ほど吠える」これこそ北朝鮮政権の姿

低級な金与正氏の談話、「おびえる犬ほど吠える」これこそ北朝鮮政権の姿

Posted March. 05, 2020 08:41,   

Updated March. 05, 2020 08:41

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北朝鮮が3日夜、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏の名義で、「大統領府の低能な思考には驚愕する」という談話を出し、大統領府を批判した。前日の北朝鮮の超大型放射砲挑発を受けて大統領府が遺憾を表明したことに対して、談話は「分不相応な中身のない処置」、「居直りの極致」とし、「それほど完璧に間抜けなのか」と皮肉った。これに対して大統領府は4日「特に話すことはない」とし、統一部も「南北が尊重し合って共に努力しなければならない」とだけ述べた。

北朝鮮が、正恩氏の「平和メッセンジャー」とされた与正氏まで出て韓国を非難したのは、攻勢をさらに強めて大型挑発を脅迫するためのメッセージ増幅用だろう。北朝鮮の挑発を前後して、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が南北保健協力を提案し、統一部が北朝鮮への個別観光など新年の推進計画を出したが、このような侮辱を招くことになった。談話は、「大統領の直接の立場表明ではないので幸いだ」とし、韓国側に北朝鮮に対する低姿勢と韓米協力の離脱を注文した。

しかし、このような韓国への侮辱は、権力核心の低級な底辺までさらさなければならないほど正恩氏がコーナーに追い込まれているという観測を生んでいる。どんな国家であれ政権であれ、宮廷内部の低劣な水準は隠すのが一般的な常識だ。王朝に相違ない劇場国家の金氏政権ではなおさらだ。いくら常識外れの北朝鮮であっても、いわゆる「白頭(ペクトゥ)王女」まで出て下品な暴言攻勢をしたのは、それだけ切迫しているという証拠にちがいない。

北朝鮮は最近、体制維持の核心である党組織指導部の李万建(リ・マンゴン)部長を解任した。与正氏が事実上、その座を奪ったという分析が正しいなら、北朝鮮は今や名実共に「兄妹政権」になった。自力更正を叫ぶものの、北朝鮮の選択肢は非核化のほかは飢えだけだ。民心離反で政権の保衛も不安になるほかない。与正氏の談話は「おびえる犬ほど吠える。ちょうど誰かのように・・・」と言ったが、それはまさに正恩氏ではないだろうか。