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クルーズ船を降りた60代、3日後に陽性反応

クルーズ船を降りた60代、3日後に陽性反応

Posted February. 24, 2020 08:57,   

Updated February. 24, 2020 08:57

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が集団発生したクルーズ船で、陰性判定を受けて下船した日本人女性の感染が判明し、政府のお粗末な対応に批判が溢れている。

朝日新聞によると、横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を19日に下船した60代の日本人女性(栃木県居住)に22日、新型コロナの感染が確認された。この女性は15日の検査では陰性判定が出て、日本政府は2週間の経過観察を経て19日に下船を許可した。この女性は当時、公共の交通機関を利用して横浜から栃木県まで移動し、その後、一度外出したという。しかし、21日に37.8度の高熱が出て、翌日再び検査を受けた結果、新型コロナの陽性反応が出た。この女性と同じ条件の乗客970人が19~21日に下船しており、同様のケースが出てくる可能性もある。東京新聞は23日、「政府の説明に対する信頼性が崩れた」と報じた。

米国18人、オーストラリア6人、イスラエル1人など帰国後に陽性判定が出た外国人の事例も増加している。加藤勝信厚生労働相は22日、「各国政府のチャーター機で帰国した乗客のうち米国など3国で25人が陽性と確認された」と発表した。特に、日本政府の検査で陰性判定を受けたオーストラリア感染者のうち2人は、客室隔離状態で感染した可能性がある。

厚生労働省は22日、「クルーズ船で客室の隔離を始めた5日以降、ウイルス検査をせずに下船した人が23人いる」と明らかにした。彼らは5日以前の検査で陰性判定だったが、下船前の再検査から漏れたという。

加藤氏は「深く反省する」と陳謝した。日本政府は遅れて3人に対して検査を実施し、陰性であることを確認し、他の人とも連絡して検査の日程を決めている。検査を受けなかったのは日本人19人、外国人4人。

日本政府がクルーズ船に乗った公務員を検査せずに職場に復帰させたことも問題になっている。23日、朝日新聞によると、クルーズ船に乗った厚生省職員41人のうち25人は下船し、業務に復帰した。これに先立ち20日、クルーズ船に搭乗した厚生省と内閣官房所属の職員2人に感染が確認された。日本政府は、メディアの指摘が出た後、「乗船した厚生省職員も全員検査する」と発表した。

 

23日、北海道で70代の日本人男性に感染が確認され、同日午後4時現在の感染者は計770人に増えた。そのうちクルーズ船感染者は634人。クルーズ船には3711人が乗っていたが、現在は乗務員など約1200人だけが残っている。感染者と持病のある約640人は病院に搬送され、陰性の970人は下船して帰宅した。陰性だが感染者と濃厚接触した89人も下船し、埼玉県税務大学に収容され、外国籍者約800人はチャーター機で帰国した。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com