Go to contents

大統領選遊説で突然「パラサイト」批判したトランプ氏

大統領選遊説で突然「パラサイト」批判したトランプ氏

Posted February. 22, 2020 08:25,   

Updated February. 22, 2020 08:25

한국어

トランプ米大統領が、大統領選遊説中に突然、映画「パラサイト 半地下の家族」のアカデミー作品賞受賞を批判した。米国映画が賞を受けるべきだったという論理を説き、核心支持基盤である保守有権者の票心を刺激する狙いがあるとみえる。

CNNなどによると、トランプ氏は20日(現地時間)、米西部コロラドで「今年のアカデミー受賞作品は韓国作品だった。いったいどうなっているんだ」とし、「韓国とは貿易などで十分問題を抱えているというのに、韓国に作品賞を与えた」と主張した。そして、「そんなに良い映画なのか分からない。初めは国際映画賞だけ与えると思ったが、最高賞を与えた。こんなことがあっただろうか」と反問した。 

 

トランプ氏は、「『風と共に去りぬ』(1939年)、『サンセット大通り』(1950年)など偉大な米映画が多い」とし、約70年前の作品を取り上げた。また、授賞式の場面をまねて「受賞者は韓国」と嘲弄した。「パラサイト」は9日、第92回アカデミー賞授賞式で、作品賞、監督賞、脚本賞、国際映画賞の4部門を席巻した。

パラサイトの北米配給会社ネオンはツイッターで、「トランプ氏の発言を理解できる。彼は字幕を読むことができない」と皮肉った。トランプ氏が字幕がある映画を観ることができず、非英語圏の映画の価値を十分に評価できないと批判したのだ。

トランプ氏は、アカデミー男優助演賞を受賞した有名俳優ブラッド・ピット(57)も非難した。トランプ氏は、「ピットのファンだったことはない。舞台の上でえらそうに振る舞う人間」と主張した。ピットは当時、受賞の感想で、与党共和党が多数の米上院が弾劾審判で、大統領に不利な証言をすると予想されたジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の証言を聴かなかったことを批判した。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com