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死んで自然に…米国で「堆肥葬」本格実施

死んで自然に…米国で「堆肥葬」本格実施

Posted February. 21, 2020 08:24,   

Updated February. 21, 2020 08:24

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人が死ねば、遺体を棺に入れて土葬したり、火葬する。また、自然に帰るという象徴的で伝統的な意味合いを含んでいるが、実際はあまり環境に優しいものではない。埋葬に必要な棺おけを作るのに木が必要であり、一定面積の土地が必要である。遺体を火葬するためにも、大量の天然ガスが消費され、この過程で温室効果ガスが出る。

今年5月、米ワシントン州では世界で初めて、土葬や火葬方式ではなく、新しい葬儀文化の実験が行われる。人の遺体を堆肥にして、真の自然に帰らせるいわゆる「堆肥葬」が推進される。これに先立って、昨年、ワシントン州議会は堆肥葬を認める法案を可決させ、今年5月から本格的に施行される。

遺体がそのまま土に埋葬されれば、分解されて自然に戻るまで、通常数ヶ月がかかる。地面に埋葬された遺体は腐敗が進むにつれて、遺体の皮膚に水ぶくれができて膨れ上がる。埋められた土地が湿気が多く、細菌活動が盛んであれば、1か月以内に分解されることもある。乾燥した環境では、数年ミイラのような状態に維持されることもある。この過程で、遺体にあった病原菌が侵入すると、土壌が汚染される。人類の祖先はこのような理由と死者への尊重の礼儀として棺おけに入れて埋めたり、火葬する方法を選んできた。

土壌学者のリンネ・ カーペンター・ボッグズ米ワシントン大学教授は、今回の堆肥葬の実施に先立って、6人の遺体の寄贈を受け、遺体が堆肥に変わる過程を研究して最近発表した。社会的に受け入れ可能なレベルで迅速に自然に分解され、病原体などの汚染が起こらない一方、堆肥の役割までする方法を見つける研究だ。

研究チームはまず、密閉された空間で遺体を土や木材と一緒に混ぜた。その後、炭素と窒素の割合を30対1に合わせた。これは微生物がスムーズに活動する土壌と似ている環境である。遺体は、水分とタンパク質、窒素含有量が高く、相対的に炭素が不足するため、炭素を追加する。微生物の活動が活発になれば、遺体は土壌と一緒に分解され始める。問題は、分解過程で別の温室効果ガスであるメタンが発生し、堆肥になるために必要な肥料成分であるアンモニウムが減ることである。研究チームはこの問題を解決するために、電気化学的方法を使った。堆肥となる最後の過程では、3日間55度の温度を維持した。大腸菌のような病原菌や感染性汚染物質を取り除くために熱を加えるのだ。カーペンター・ボッグズ教授は、「4~7週であれば環境に優しい葬儀が完了できる」とし、「火葬に必要なエネルギーも8分の1レベルであり、1人の遺体当たりの二酸化炭素の排出量も1トンほど減る」と話した。

法的、倫理的検討も終えた。カーペンター・ボッグズ教授は、「ワシントン大学の哲学科と医学部の研究チームの助けを借りて、生物安全性の問題はもとより、法的・倫理的検討を行った」とし、「宗教的な理由で、新しい葬儀文化を受け入れるのが難しい人たちと開かれた姿勢で対話している」と語った。

研究成果は、ワシントン州で堆肥葬儀事業を推進する民間葬儀会社「リコンポーズ」と共有して活用される予定だ。リコンポーズの関係者は、「自分の人生をより環境に優しく終えたい人が多い」とし、「環境に優しい人生を願う人たちの関心が高い」と語った。ワシントン州政府は、人々が休憩を取る都心の庭園などに、この方法で作られた堆肥を使用すれば、誰かの死が生きている人に恩恵を与える新しい葬儀文化を開いていくだろうと期待している。