Go to contents

酷評に勝った名画

Posted February. 13, 2020 07:48,   

Updated February. 13, 2020 07:48

한국어

農民に見える男女が、白い家を背景に立っている。熊手鍬を持った男は、気分を害したような表情で観客を見つめており、エプロンを着た女は心配そうな目つきで横を見ている。彼らがなぜこのような表情で立っているかは知らないが、この絵は、米アイオワ出身の無名画家グラント・ウッドに世界的な名声をもたらした。

絵の中のモデルは、画家の妹と主治医だった歯科医だ。当時のモデルの年齢はそれぞれ30歳と62歳。画家は父と娘を描いたのだろうが、この絵は長い間、夫婦の肖像画として理解されてきた。背景の白い家は、アイオワ州に実際にある家で、欧州のゴシック聖堂の建築を真似て作った典型的なアメリカンスタイルの農家住宅である。ウッドは、この絵を1930年にシカゴ美術館の年例展示会に出品した。絵が公開されると、大衆と一部の評論家は賛辞を送ったが、有名な評論家たちは、悪評を吐いた。「西洋美術史」の著者であり、美術史の権威そのものだったH・Wジャンソンは、ウッドの絵をヒトラー政権から支持を受けていた絵に例えて、「芸術家と批評家たちは、大衆の意見を警戒しなければならない」と語った。有名批評家であったクレメント・グリーンバーグも、「素晴らしい抽象画家たちの失敗した絵」が、ウッドの「最も華麗で成功した絵よりも興味深い」と露骨に無視した。1930年代はキュービズムと超現実主義が画壇の主流であり、以後抽象表現主義がこれに取って代わったが、評論家の目に、この絵は時代遅れの田舎画家の絵に映ったのだろう。

しかし、大衆は近所の人のような絵の中の二人の人物の魅力に熱狂した。アイオワの厳しい環境を乗り越えた誠実で勤勉な農夫、努力で素朴な成功を成し遂げた米国人、頑固で保守的な田舎の人、悪意のある感情をかろうじて抑えている夫婦、虚勢に満ちた家に住む人々など、様々な解釈と数多くのパロディと複製画が殺到し、辺境の画家の絵は「米国人の象徴」になった。結局、最高の権威者たちの酷評も大衆の支持と熱狂には勝てなかった。

美術評論家